知財セミナーの定例化と知財コミュニティ創設とその目的 by yamamoto

2018年8月31日

コラム 知財セミナーにかけるわたしたちの想い 

財務セミナーはすぐに定員が埋まるのに対して、数学教室や知財セミナーは人気が正直ありません。 これはわたしたちのアピールの仕方が悪いからでしょう。9月8日の知財セミナーですが、準備が着実に進んでいるのですが、まだ、定員に15名ほどの余裕があります。

つまり、「なぜ特許なの?投資とどう関係があるの?」について、なかなかその重要性が伝わりにくいからでしょう。

特許分析は投資に必要不可欠な情報を提供します。

わたしが特許を読むのは、それが企業の開発の現場の社員が直接書いたものですから、読めば多くの新しい情報が得られるからです。

それらが投資に役立つ理由は、以下の通りです。

1)開発中心者が特定できるので取材内容が深くなる 。開発者が特定できる。企業取材のときに、その方に会える。そして、その方に会えないときも、どんな方を取材することができる

2)企業の提供する商品を深く理解することができる。特許に商品の新規性が書かれている

3)企業の重点開発方針がわかる。企業が急いでとった技術を知ることができる。早期請求特許を読むことで時間が節約できる

4)ビジネスモデルが理解できる。ブラックボックス化が好ましい企業かどうかを特許戦略から理解できる

5)ライバルが特定できる。競合他社がJ-PlatPatの逆引きで特定できる

6)共同出願などで仲間か敵かを特定できる

1)以外は、前回の特許セミナーで行いました。前回はpythonスクリプトを希望者に配布しています。 そのスクリプトを実行するだけで、早期審査の状況、IPC技術領域における占有度合いなど、共同研究、ライバルなどが分析できます。 (今回も希望者にすべて配布します)

しかし、今回の知財セミナーは、それだけではないのです。 わたしたちの真の狙いである、運用力の大幅な向上の仕組みつくりを担っているのです。

知財セミナー9/8の6時間コースですが、ぜひ、参加してください。 かかった費用以上のことをお返しするように努力します。

 

申し込みはこちらからどうぞ

[セミナー参加者への特典について]

===コミュニティの創設===

知財コミュニティーの創出と意見交換の場をつくります

Face Bookか、あるいは、他の掲示板かで、知財・技術力評価のコミュニティをつくるのです。 (選定中)そこに、発明家の楠浦さん、知財専門家の村上さん、エンジニア出身の相川さん、そして、わたしが積極的に分析結果を公表していきます。

そのコミュニティは永続化を目指します

つまり、これから、知財セミナーは4ヶ月間隔で開催予定です。 テーマを医療機器やバイオなど、変えていく予定です。

質問がある人は、質問をFBで投げる。それに対する知見をみんなで投稿し合うという仕組みをつくります。

ここに全国の研究者、エンジニア、医療関係者、長期投資家を結集させていく計画です。

コミュニティの価値を閉鎖環境で高めていく計画です。 毎回、50人程度の定員に対して、半数はリピートをしていただけるのかなと考えております。 というのも、今回は、ロボットですが、次回は医療機器やバイオなど、テーマを毎回変えていくからです。

===知財・技術力評価コミュニティへの定期的な情報フィードバック===

リンクスリサーチや発明塾や村上さんの分析調査や取材内容について、コミュニティにフィードバックしていきます。 一度、知財セミナーに参加した人は、FBのコミュニティの会員になります。(希望者であれば)

コミュニティは、技術評価を参考に、最終的には運用力の向上、他の運用との差別化を目標に運営します。 運用とは、人がやらないものを中心にありとあらゆるものを持ち寄る作業です。

「この企業のこと、みなさん、どう思いますか?」という質問にもお答えします。

知財面はこう。技術的にはこうと。 ある企業については、「簡単な技術じゃないよ」という現役エンジニアの方からのフィードバックがあったりして、いまでも大変助かっています。

なかなか、そういう機会は一般投資家の方々にはないと思います。参考になるはずですので、どしどしご質問ください。 (投資の成功への確信度合いが高まります)

===当日の疑問点、普段からの疑問点、質問にすべてお答えします===

当日、参加者からの疑問点、質問については、持ち帰り、すべてお答えします。

ぜひ、セミナーにご参加ください。あと15人程度、枠が空いております。

[当日のわたしのセミナー内容]

わたしは、これからも、もっと運用がうまくなりたいと考えております。 そのためには、よい仲間つくり、疑問をぶつけ合う環境づくりが大切になります。

わたしの方からは、ブルーオーション戦略を知財面で勝ち取っている企業の例をいくつか提示する予定です。 わたしの発表は短いですが、相川さん、村上さんが午前中。午後は楠浦さんの演習中心のセミナーとなります。

[リンクスリサーチを応援していただき、誠にありがとうございます]

英国のマングループの日本株運用チームの仲間たちと会社をやめて1年1ヶ月が経過しました。 わたしたちは、過去、20年に渡り、トレードの勝率8割を達成するだけではなく、リスクの1.5倍のリターンをあげるなどの、 単位リスクあたりのリターンの最大化を目指してきました。 しかしながら、まだ、われわれの運用は未熟です。 わたしたちには運用力の向上の余地はまだまだ大きいと考えています。

わたしたちの究極の目標は運用資産規模に応じない定額制の運用会社を作ることです。

その定額料金の運用機関が世界で一番運用が上手いということになれば、金融業界は変わらざるを得ない。 それを狙っています。

準備は着実に進んでいるのですが、まずやならないければならないことがありました。 自分たちの運用力を圧倒的に向上させることです。 これが、わたしたちの絶対に譲れない優先順位なのです。 株式運用では、ありとあらゆるものを総合して勝負をします。 ありとあらゆるもののといっても、他人がみんなやっているものではなく、 自分たちしかやっていないものをやる。

そのために、全国の達人、全国の専門家とのネットワークを構築するために、 個人投資家層を開拓することにしたのです。 お医者さんもいれば、エンジニアもいる。個人投資家の方々の中には、非常に熱心に投資に取り組む専業投資家さんも多数いる。

ネットワークをつくり、彼らと協業することで、新しい付加価値が生まれる、と確信しています。

おかげさまで、この1年で、専業投資家のみなさんやエンジニアや医療関係者との素晴らしい出会いが数多くあります。 情報量も情報の質も向上しているのは嬉しいことです。

さて、運用でもっとも大切なことのひとつは、計量です。 バリューを測る、売上を予測する、という作業です。 そのために、big dataを扱えるようになる。エンジニアを採用して、python教室を開催するのは、計量化のためです。

システム設計には、数学の枠組みや体系が役に立ちます。数学の勉強会はベクトル解析や統計確率を中心に行っています。 理論的な土台がしっかりしていることが計量には重要なのです。

売上予想について。これをわたしたちの差別化要因にしたい。 売上とは、潜在的な社会の需要の可視化です。 そこがわかっていないファンドマネジャーが多い。つまり、需要ではなく供給だけを見ている。 供給は目に見えるが、膨大な潜在需要は目に見えない。それを見る訓練が必要です。 社会に横たわる膨大な潜在需要の計測の技術が必要なのです。

社会を部品に分解して、それを再構築するためには、理系領域の知識も必要となるのです。

[理系領域に踏み込むと少数派になる]

わたしたちは、運用には理系領域の専門性が必要であるという立場です。 化学や物理や数学などの基礎は必要だと思っています。 (アナリストは理系大学院の学位があったほうがよいと考えています。) 運用している人々の8割がもし文系ならば、理系は2割。少数派の理系が運用では有利です。

特許が読めるとどう運用が変わるか、それについて、もう少し書かないといけないと思うのですが、わたしたちが目指しているのは、 みなさんへの良質な知財情報サービスの提供です。

それを行うことで、自分たちの運用能力も上がるのです。 発明塾の楠浦さんや工学博士の村上さんをアドバイザーとしてお迎えできるのは、 みなさんにとっても、わたしたちにとっても、ラッキーなことなのです。 ノウハウを他人に公開するからこそ、自分に技術の基本形や型が身につくものです。

わたしたちは、方針として、これからも、わたしたちのノウハウはすべて公開していきます。 そのことで、むしろ、自分の技術力を時間比例で向上させていく考えです。 どんどん公開しても、必ず、一歩先を歩き、過去の自分に追いつかれなように、今日のわたしたちが頑張る必要があります。 日々の努力を自らに強要することで自ら成長できると思っています。 セミナーとは面白いものです。 セミナー受講者さんも勉強になりますが、セミナー講師にとっても相当な勉強になるものなのです。 セミナーとはwin-winなのです。

[わからないことに取り組むのはそれが差別化になるから]

簡単に理解できるものばかりをやっていたのでは、人間進歩がありません。わらかないものに取り組むのはストレスです。 そのストレスを乗り越えて、わからないものを何回も読んでみることによって、人との差別化ができると思うのです。 それでは、みなさま、楽しい投資のため、長期の投資力の向上ため、ぜひ、知財セミナーをご活用ください。 ぜひ、セミナーにお越しください。 よろしくお願いします。

リンクスリサーチ 山本 潤

 

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Posted by 山本 潤