プラットフォームビジネスについて by Ono

成長企業への長期投資を考える

プラットフォームビジネスについて
 
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要旨:企業の成長継続性に注目
プラットフォームビジネスが有望
売上が加速度的に拡大する可能性がある
WEBベースのビジネスはスケールメリットが継続する
投資対象としてのリスクは?
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少し涼しくなってきましたね、

秋っぽい空を見ながら、意外と飽きっぽくない 小野が担当します。

今回は個別企業を見るときに注目しているポイントについて書きたいと思います。

プラットフォームビジネスについて書こうと思うと、簡単に本1冊になってしまうようなテーマなので今回、長くなってしまいましたが、ご容赦ください。

近日中に、プラットフォームビジネスPART2として、部分的に突っ込んだ、個別企業に落として書くと思いますので今回はそのとっかかり。

 

〇今、売上成長している企業がターゲット!

投資対象として注目する成長企業の前提として
現時点で売上が成長していることが重要である。
今成長している企業のビジネスを理解して、
その成長の継続性について考える。
 
成長の継続性を高める要素はいくつかあるとおもうが
今回は成長の”継続性”において、プラットフォームビジネスが有望であるという話をしてみたい。

 

〇プラットフォームビジネス

”プラットフォーム”
とは自動車で言えば車台、
タイヤ、エンジン、ハンドル、
様々な部品を載せる、自動車を構成する土台
のようなもの。
 
ビジネスモデルで言う、
プラットフォームビジネス
は、サービスや製品を提供するビジネスの仕組みを載せる土台。
とでもいえばいいかな。
 
例えば、
パソコンで言えば、
OS MS Windows10 やMac OSなど
 
また、皆さんがよく使うサービスを提供する
Google
Apple
FaceBook
Amazon
などが行っているのもプラットフォームビジネスですね。
 
プラットフォームビジネス
の正式な定義?としては
”その製品・サービスを前提にして利用される、他社(者)の製品・サービス・提供情報が存在し、
ユーザーが多様な選択を直接行えるようにしている製品・サービス”
だそうな。
(参考:”プラットフォームの教科書”  著者:根来龍之)
こうやって定義を文章で読んでみるとちょっとわかりづらくなってしまうのが
アカデミックな定義のつらいところだなぁ。
この定義は頭の片隅に置いておくとして、
具体的な企業の事例で理解したほうがしっくりくるだろうと思う。
 
 

〇成長が加速するプラットフォームビジネス

 例えば楽天
楽天で出店者が増えると利用者(消費者)が増える。
利用者が増えれば出店者も増える。
利用者と出店者にとって、そのサイト(プラットフォーム)を利用する価値は
利用者として:出店者10店舗のときと1000店舗のとき
出店として:月当たり利用者数が100人のときと10000人のとき
では全く違う。
それぞれ、相乗効果で増加する。また加速度的に増える可能性がある。
 
その時、プラットフォームの事業者の事業規模は加速度的に拡大する。
 

〇規模のメリットが高まり続けるWEBビジネス

 売り上げが伸びると、利益が売り上げの伸び以上に伸びる
例えば、
前期比10%増収、20%営業増益
といったこと。
規模のメリット、スケールメリットが発生していることが多い。
一般的な製造業で言えば
・設備の稼働率が高まり、一単位当たりのコストが低下した
・原料の仕入れ増加による仕入れ価格の低下
など。
 
しかし、どちらにも一定以上を超えるとその効果はなくなり、逆に大きくなる場合もある。
・稼働率の面では
生産量が一定以上を超えると、管理コストが上昇する。
残業代なども必要になる。
・仕入れ価格も値下げの限度がある
 
では、WEBなどを前提としたビジネスはどうか
 売上増加によるスケールメリットは低下しにくい
売上増加に対応して増やすべきなのは
・システム投資
 とはいえ、クラウド環境であれば、売上の増加に対して、コストの増加は非常に小さい
・人員増強
 営業、コールセンター担当者などが必要になる。
 売り上げ規模が大きくなるとともにコスト増要因としては影響が小さくなる
 

〇見通しが厳しいプラットフォームビジネスは・・・

良い点ばかり上げたプラットフォームビジネス
見通しが厳しい
プラットフォームビジネス
の企業はどこだろうか?
 
はて、はて、はて・・・・
 
例えば、百貨店。
 
百貨店のビジネスは、テナントへの賃貸がビジネスのメインになってきている点で
プラットフォームビジネスといえる。
 
ここまでの観点で考えたとき
売り上げ成長の上限が床面積に依存
 出店者は増やせない
 魅力を高めにくい
 客数増が見込みにくい
固定コスト(人件費)高く、スケールメリットは限定的
という点で見通しが厳しいとみることができる。
 
 

〇ビジネスモデル以外の不確定要素=リスクは?

 プラットフォームビジネスのビジネスモデルの一端を見てきたが
投資家として最もわからない、注意すべきだが、どうしようもないことがある。
それは、経営者。
マネジメントのリスク。
 
高収益でキャッシュフローがジャブジャブだと経営者は何をしたいと思うか?
ちょっと豪勢な生活をするなら可愛いものだ。
経費で美味しい食事でもして明日への英気を養ってほしい。
 
もっとも避けてほしいのはM&Aだ。
シナジーを生かす
とか
時間を買う
とか言うが、割高に買ってしまうことが多い。
 
私たちが目指す
10年で100倍の投資パフォーマンス
の前提としているのは成長企業における高収益事業への再投資である。
高収益の事業を成長させるために再投資を繰り返すことで、
企業の業績が加速度的に拡大すること。
 
 
 

〇なぜM&Aをするのか

徹底的に安く買って育てるという意識があるのは日本電産の永守さんくらいではないか。
買収は極めて難しい。
特に海外進出を目的とした海外企業の買収など割高に買って失敗する例を毎年のように聞く。
 
なぜM&Aをするのか
経営者は”本能”として”会社を大きくしたい”
と思っている。
M&Aという判断はその本能が行動に現れた結果である。
本能だから仕方がない。
全てのM&Aを否定することはできないが、大型買収という話が出たら、投資対象から手を引くのが賢明だ。
ぜひ、自社の成長をコントロールすることに注力してほしいと願う。
そんなマネジメントのいる企業に投資したい
 
いわゆる”オーガニックグロース”を高く評価したい。
そして、その可能性について調査・検証したいと思う。

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