子育てコラム #1 地域とは? 自治会の役員をやるのは子供のため

2019年12月19日

子育てと地域社会について考えたいのです。PTAや自治会に熱心な地域は公教育もしっかりしているような印象を持ちます。我が江戸川区清新町も都内でも自治会加入率が高い屈指の地域です。(子育てコラム第1回)

2005年5月に、こんなことを書いていました。

今 (2017年7月)、大学2年の長男がまだ小学生6年生でした。

わたしは当時、自治会役員でした。 今年も自治会の役員をやっています。

さて、今年は末っ子の四男が小学校6年生です。

2005年5月10日。 子どもと遊びましたが、ある程度人気のあるスポットは都内でも混雑していたのかもしれません。 たとえば、自宅のある江戸川区ですと、自転車で10分の葛西臨海公園や行船公園などは込み合っていたかもしれません。 でも、わたしが選んだのは地元の清新町の公園でした。 さざなみ公園や忍者公園や若草公園や象さん公園という誰もしらない近場の公園です。
少子化の恩恵でしょう。広い公園。貸切状態でした。 野球をしたり、水遊びをしたり、ブランコの練習をしたりと有意義でゆったりと。 少子化も悪いことばかりではありません。公園が貸切状態なんですからね。
さて、5月8日には地元では「清新町ふれあい祭り」が開催されました。 わたしは自治会のお手伝いで警備員を丸一日経験しました。 一日突っ立っていたので、同じ自治会の方と数時間、いろいろなことを話し合いました。
ヘリテッジ」という言葉があります。 年を重ねるごとに、その地域社会を豊かにしていこうという運動にぴったりの言葉なんだそうです。
たとえば、清新町には公園や遊歩道があるのですが、その木々にプレートがついているものがあります。 プレートには、どんな木なのか、いつ、どんな期待をもってここに植えられたのか、その地域の子どもたちがつくって、木々にかけられた木製のプレートです。
そのプレートは、この町のヘリテッジといえるかもしれません。
プレートは、願わくは、その子が大きくなったときに、まだそこにあってほしいものです。
毎年、何気なく開催されるお祭りです。
さて、その裏方を、子どもたちにも経験させました。(看板の撤去などの後片付け) 誰も知らない、小さなお祭りかもしれません。 でも、こんな小さなイベントにさえ、多くの裏方さんの支えなしには成り立ちません。 親の身勝手かもしれませんが、地域活動が、どれだけ多くの人に支えられているかに子どもたちにも、思いをはせてほしいからです。 毎年、お手伝いをさせたとしましょう。 その子が中学生になり、高校生になっていきます。 そして、いつか、故郷を巣立っていくでしょう。 この町を離れて、何年か経ち、また5月が来たとき、 久しぶりに、「ふれあい祭り」に参加する、そんなことが起こるかもしれません
街並みはどんどん変わっていきます。 でも、変わらないもの、毎年必ず開催されるもの、それらは地域社会のヘリテッジといえるのではないでしょうか。
ささいな活動でも、ビジョンがあれば、大きなヘリテッジを残していくことができます。 小さな塵も積もれば山となります。
夢のようなことですが、今後は、江戸川区の公園は、レンガやコンクリートをやめにして、土と草をメインにして、 都内に里山やたんぼを少しずつ回復されていければよいのになあと考えています。 土や草の持つ無限の循環性と再生力は、無機質なコンクリートの数十年に過ぎない耐久性に勝るはずです。 少子化です。小学校のグランドを半分にして、残りの半分を田んぼにするとか、里山にするとか、いろいろなアイデアがあると思います。 そうなったら、どんなに豊かな町になるでしょうか。 自治会活動も捨てたものではありません。(2005.5)
 

ヘリテッジ

次世代へわたしたちは何を残せるのでしょうかか。そして、何を託すのでしょうか。

さて、8月5日と6日に清新町では盆踊り大会が開催されます。わたしはビンゴと生ビールの販売員を仰せつかりました。 4日には提灯付けを手伝います。長男を連れて行ったように、四男を手伝いにつれていこうと考えています。 自治会の加入率が低い地区では、このようなお祭りさえ開催できません。 そして、当たり前のようにあるお祭りや盆踊りもボランティアをする人がいなければ、続いていかないものです。 現に、江戸川区の少年野球チームは少子化で減少傾向にありますし、防災訓練なども高齢化のために小規模化や簡易化の流れです。

親が地域社会で活躍する姿を子供に見せることは子供の教育によい影響を与えると思います。

親が自らの時間のほんの数%程度をボランティアに捧げる姿を子供に見せる。

うちの家族は単なる祭りの参加者ではない、イベントを助ける側、あるいはイベントを主催する側なんだなあという意識を子供に持たせたい。 単なる消費者ではなくて、イベントを創造し、継承し、守る側に立ってほしいからです そのように育てれば、無責任な大人にはならないのではないか。淡い期待かな。 子供が祭りを主催して孫に手伝わせることで、地域の文化は継承されていくのではないでしょうか。 祭りが盛況なのは、儲け主義ではないから、かき氷が100円とか200円とかで売っていたりする。 自治会の活動費に再投資されて、来年の祭りや餅つきや盆踊りのために役立てることができます。

公教育を共に支えましょう!
 

 

2019年12月19日子育て・教育コラム

Posted by 山本 潤