◆かぶざんまい！！ ２２皿目『暴落でしか気付けない資産より大事なもの』 ｂｙ相川伸夫
◆執筆理念
・極力難しい言葉を使わない（使う時は注釈する）ように意識し、伝える、伝わることを重視！
・堅苦しい感じとかを全く抜きにして、ぶっちゃけトークで書く！
・資産が増える、心が豊かになる等の読み手に価値がある文章を書く！
このような理念のもとにアツい想いを書かせて頂きたく思います(^^)/
２２皿目『暴落でしか気付けない資産より大事なもの』
相場は荒れに荒れています。コロナショックに始まり原油ショックにここにきて債券問題による金融危機の再来の可能性も囁かれ始めました
この３週間日経平均は５０００円近くも暴落しており、率にして２０．９％もの歴史的な下落をしている最中です
「ノーポジになるのが正解だった」
「ヘッジをもっと入れておくべきだった」
「ナンピン買いが早かった」
「信用を使って買っていたのが間違いだった」
「コロナでこんなことになるなんて思いもしなかった」
様々な反省や後悔があることと思いますが、そもそもそれらは全て『結果論』でしかないでしょう。
本日の議題はこちらです
Ｑ、あなたの投資スタイルは？
この相場で空売りで稼げている方がいます。
本当に素晴らしいです！心から拍手します！
この下落をノーポジで全く食らうことなくスルー出来た方がいます。
素晴らしいです！心から拍手をします。
そうした方には大きく脚光が当たり、尊敬と羨望の的です！
しかし、こうした相場を現在当てれている方はごく一部の方であり、基本的に多くの投資家はこの下落を食らっていることでしょう。
この下落を食らっている方々には下記のような考えや想いが浮かんではいないでしょうか？
『大暴落を避ける為の方法やスキルが知りたい！！！』
『この相場が反転する大底で買える方法やスキルが知りたい！！！』
誰しも可能なら暴落を避けたいし、反転で大儲けしたいものです
今回の暴落でも分かるように、配当利回りもPERもPBRも流動性も時価総額の大小も下落幅には大きな関係はないというのが事実です。
下げに強かった、もしくは逆行高になっていった銘柄の多くは『資金が集まりやすいネタ（カタリスト）があった』株ばかりであり、下落初動では耐えていた銘柄もいざ下げが急加速する暴落局面ではダムが決壊したかの如くの投げ売りによって下落していきました。
※この現象を自身の目で今のうちにしっかりと把握しておくことを強くオススメします！スクリーニングは今の株価でしか検索出来ないので後から振り返ることは出来ません
⇒四季報スクリーニングの場合では、条件に『時価総額・PER・PBR・配当利回り・１か月株価上昇率・２５日移動平均乖離・７５日移動平均乖離』を入力し、検索優先順位項目の設定で『１か月株価上昇率の大きい順』にすると分かりやすいと思います
長期投資に適した素晴らしい業績成長の期待が持てる優良企業の数々も暴落の前では叩き売られてしまいます。
この事から、【ファンダメンタルに基づいた分析をいくら突き詰めてPFを形成していても、暴落局面での株価低下は回避出来ない】
これは事実です。
『ファンダメンタルを勉強しても、企業分析をいくら頑張っても意味なんか無い。トレーダーがやっぱり最強なんだ。。。』
残念ながら暴落においては長期投資家よりも断然トレーダーが有利でしょう。
もちろんトレーダーもその多くが暴落の度に狩り殺されていることも事実であり、この下落で稼いでいるトレーダーが凄いことを勘違いしてはいけません。
暴落の局面で落ちるナイフを買い下がっていくのはテクニカルの教科書としては『愚の骨頂』とされています。
相場のトレンドを見て機動的に『損切り』することがトレーダーであれば非常に重要です。
投資の話に限らず、一番大事なことは何でしょうか？
それは
ー自分を見失わないことー
に他なりません。
あなたがもし…
- トレーダーならば、暴落を食らってしまった・トレンドに逆らってしまったことは『やらかし』でしょう
- スイング投資ならば、テクニカルと需給等からマスク銘柄やテレワークなどの材料や日経インバースを機動的に買えていない場合は『やらかし』でしょう
- 長期投資家ならば、暴落初期に手放せなかった事は『やらかしではない』どの企業も安くなった今、優良企業をとびきり安く買える事を喜べないといけない。
ー長期投資の鉄則はー
- 優良企業を
- 安く買って
- 高く売る
それなのに、このタイミングで『すでに資金が底をついた』『信用のレバでどうにもならない』
こうなっているのであれば大反省しなくてはなりません。
よって、私も多分に漏れずに大・大・大反省しなくてはならないのです！！！！！！！
逆に長期投資家がこういう時に最もやってはいけないのは『付け焼刃のテクニカルでトレーディングをすること』です
- テクニカルを使って、上で売って下で買う回転売買で利ザヤを伸ばし、
- 暴落局面では空売りで稼ぎ、
- 相場の大底で、企業分析に基づき高成長するだろう企業に分散してフルポジになっている！
こんな長期投資家に成れれば毎年１００％以上のパフォーマンスが出せると思いますが、『並大抵の努力では到達できないレベル』であることは誰でも理解できるはずです。
にも関わらず、これだけ暴落している局面で良く知りもしない『ダブルインバース』を買ってみたり、ネットでちょっと調べた『オプションや先物』に手を出したり、TwitterやYouTubeでの『相場はまだ下がるから買わない方がいい』というトレーダーや有識者の意見で投資判断していませんか？？？
そうした付け焼刃ごときで投資が上手く行くなら…
ー投資やってるやつ全員、大金持ちに成れるから！！！ー
この暴落を機にヘッジを覚えようとしたり、マクロ経済の勉強しようとするのはとても良い事だと思います。
スキルや能力が増える事で相場における選択肢が増えることになります。
しかし、勉強を始めるのと、いきなりレベル１で実戦をするのでは全く意味合いが異なります。
今は非常に相場は不安定極まりない局面です。
長期投資であれば株価のボラティリティは只のノイズでしかありません。
短期的に大きく売り込まれた優良銘柄があれば、『買いだけで勝てる』のです。
今回のコロナウイルスによる実体経済のマイナスが企業業績にどの程度マイナスに働くのかを想定し、未来の業績予想を算出します。
未来の企業業績に対して大きく売られているのだから短期的な業績落ち込み等どうでもいいのです。
そのおかげで安く買う事が出来るのだから暴落はむしろ大チャンスでしかありません！
長期投資でもっともやってはいけないのは『この暴落局面でノーポジであること』です。
テクニカルやマクロ指標や各国の動き等も全て勘案した上で様々な期待値を考えた結果のノーポジ判断であればもちろん良いと思います。
今までにも数々の暴落がありました。
そのたびにある企業は潰れ、中央銀行もデフォルトすることもありました。
しかし、それらの暴落もやがては経済成長や物価インフレ、企業成長によって高値を奪還していきます。
日経平均の史上最高値はバブル全盛であった1989年12月29日の38,957円です。
この時の東京証券取引所1部市場全銘柄の株価収益率（PER）は61倍、株価純資産倍率（PBR）は5.6倍であり、東証一部の時価総額は590兆9087億円でした。
2020年3月12日現在の東京証券取引所1部市場全銘柄の株価収益率（PER）は前期基準で12.07倍、株価純資産倍率（PBR）は0.96倍であり、東証一部の時価総額は509兆1301億円です。
構成銘柄なども昔に比べると当然変化していますが、今の日本株はバブルでもなんでもありません。
↑はデータが取れる1998年~2020年2月末までの東証一部時価総額と配当利回りです。時価総額の上昇に対して配当利回りの方が上昇しています
↑も同じく1998年~2020年2月末までの東証一部時価総額と、今度は配当金額です。
日本企業は着実にEPS増加、BPS増加に基づき配当金も増加しています。
どんな暴落が起ころうと、どんな不況が来ようと、日本を代表する企業達は成長し続けてきたのです。
そして、これからも成長し続けるでしょう。
長期投資家であれば、このタイミングでビビる必要なんて無いのです！！
資金が尽きたなら、今が働いて入金する大チャンスです！！！
ボラティリティがとても高い今の暴落が落ち着く水準は16000円かもしれませんし、落ち着いた時には反発しており20000円かもしれません。
自分が納得できる水準で明日でも来週でも１か月後でも、いつでも買ってもいいのです。
その時に【資金量（１回当たりの） × タイミング】を分散させながらポジション管理は気を付けなければなりません。
信用で下に向けて買い下がるのはハイリスク・ハイリターンですが、『覚悟を決めてるのであれば』計算しながら使えばいいとも私は思います
（信用は読みを外すと大ダメージ必至なので、よほどの自信と覚悟が無いなら安易に使うのは辞めておく事）
今の相場は【買いたい人 ＜ 売りたい人】の方が圧倒的に多く、リバウンドしたタイミングでもすかさず持ち株の売りをぶつけてしまう事でリバも死んでしまうという負の連鎖が起こっています。
株においてずっと下げ続けることは不可能です。
コロナに加えて金融ショック懸念もあり、投資家心理は恐怖でいっぱいです。
連日５０を超えるVIXや日経VI、２５日騰落レシオの５０割れ等の極めて異常値が出現しています。
中国で新車販売台数８割減に代表されるように、消費が止まってズタボロになることは既に見えています。
GDPも先行き景気もすでにさんざんな値です。
ずっとこのままコロナを恐れて消費を止め続けたら経済は完全に崩壊してしまいます。
大量の倒産、大量の失業者、社会混乱、自殺者の急増！！！
コロナ感染以上の大災害になってしまうことはまず間違いないでしょう。
最悪の事態が『もしかしたら、、、』たしかに起きるかもしれません
万が一それが起きてしまっても、これまでに何度も人類は困難を克服してきたことに目を向けてほしいのです。
最悪のケースは買った株が含み損になることではありません
自分がすべきことを見失ってしまう事です
投資スタイルによって長期投資なのか、スイング投資なのか、トレーディングなのかで判断基準も行動も変わります。
こういう暴落で『どうしたらいいか全く分からない時』にその人の真価は試されています。
ー自分がどう在りたいか？ー
それは資産よりもきっととても大切なもののはずですよ。
『万が一』が起こったらまた、働いて入金すればいいのです。
ーあなたの憧れる理想の人物なら、ここで損切りしますか？それとも買いますか？ー
私も長期投資をしているがゆえに株価下落を大きく受けています。
相場が下がればさらに含み損は大きくなるでしょう。
しかし、それでも数年後に私の資産は必ず今よりも増えている確信を持って私は今も買っています。
※投資判断は各個人のスタイルと考え方によって千差万別であり、今買えば必ず儲かるという保証をするものではありません。
成すべきことをきちんと積み重ねていきさえすれば、運用能力は必ず上達します！！
【かぶざんまい！！】では自信と勇気と気付きと学びと安心とリテラシーとその他色々お届けしていきますのでよろしくお願いします♪
Ｑ、あなたの投資スタイルは？
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