◆かぶざんまい!! 18皿目『欲しい情報をググるコツ』 by相川伸夫

執筆理念

・極力難しい言葉を使わない(使う時は注釈する)ように意識し、伝える、伝わることを重視!
・堅苦しい感じとかを全く抜きにして、ぶっちゃけトークで書く!
・資産が増える、心が豊かになる等の読み手に価値がある文章を書く!
このような理念のもとにアツい想いを書かせて頂きたく思います(^^)/

18皿目『欲しい情報をググるコツ』

前回記事の17皿目では《Ctrl+F》のショートカット機能を使って膨大な文字数の中からサクッと見つける話を書きました
今日の記事ではその情報そのものを探すコツについて書いていきます!

Q、あなたは検索機能を使いこなせていますか?【Google検索編】

投資家たるもの企業を分析するに当たってあらゆることを調べる必要があります。
必要な情報は会社が発行する決算短信や有価証券報告書に多くの事が書いてあります。
企業によってはカラフルで見やすい決算説明(補足)資料を準備してくれている企業や、さらに親切だとアニュアルレポート(※1)を用意してくれている企業もあります。
※1…アニュアルレポート⇒有価証券報告書を分かりやすくプレゼン資料みたいにしたものの事で、企業によっては毎年更新される
会社のHPももちろん情報が豊富に載っているのですが、企業が発信している情報のみで企業分析を終えてしまうのは勿体無いです。
企業側だけの情報で分析を完結すると偏った都合の良い情報だけになってしまい、特にリスクについての認識が甘くなってしまいます。
よって、分析対象の企業HP以外から下記のようなことを私は調べたりします。
 
【企業分析で検索するであろう一例】
  • 企業の商品の市場規模
  • 企業の商品の市場シェア率
  • 市場規模のこれまでの推移・トレンド
  • 競合相手について
  • 類似商品や類似サービス
  • 商品やサービスを利用する人は誰なのか?
  • そもそもどういう商品やサービスなのか?
  • 製品の製造方法
  • 素材についての知識
  • 販売価格・素材原価・卸価格
  • 技術やサービスの歴史・背景
  • 海外向けの商品やサービスなら海外でウケるかどうか?
  • 企業の顧客の属性について
  • 商品やサービスがポピュラーなのかマイナーなのか?
  • 市況の変化(景気や原油価格や為替との感応度)
  • 新商品の場合人気が出そうかどうか?(一般流通している商品やサービスと比較)
  • 個人や企業からの評価・口コミ
  • 転職サイト等を使って、社員から見た会社の評価
  • 企業紹介動画
  • 経営者が出てくる動画
  • 商品やサービスの説明動画・画像
  • 詳しく調べてある個人のブログ
  • 参考になりそうなアナリストレポート等々……
ざっと思いつく限りで書いてみましたが、【投資】として企業分析する場合、本命株ではこれくらい調べます
ただ、こうやって調べるのって中々にシンドイんですね!!
 
なので、大多数の方は雰囲気でちょちょって調べたつもりになってすぐに株を買ってしまう。
 
すると、株価が上がったら20%ぐらいで早々と利確してその時は『儲かった♡』って言うんだけど、その後5倍になったりするとめっちゃ悔しい。
逆に株が20%くらい下がった時にはナンピンしても、その後さらに下がって半値までになっちゃうと思考停止して塩漬けってのはあるある話だと思います。
 
企業分析の時にも書きましたが、投機投資では戦い方が全く異なります!
投資で勝ちたいならば企業分析をきっちりやることで資産運用能力はグーンと向上することを保証します!
 
深い企業分析をすれば、ヤムチャ株をカカロット株と勘違いする事は大きく減少します。
これによって大負けすることが減ります。
また、自身が企業分析の末に選んだ株がカカロットであると確信が持てた場合、20%上がったくらいではおいそれと利確しないことでしょう。
20%上がったタイミングなんてのはベジータと一緒に来たナッパ倒したくらいの序盤のステージで利確してるようなもん!
このあとフリーザとかセルとか出てきて面白くなるのにナッパで視聴修了しちゃうなんて人生損してます。
 
深い企業分析で企業の持つポテンシャルや将来に確信を持ち、『フリーザにも勝てるはずだ!』って日々の値動きに惑わされずにホールドすることが投資です。
自信と裏腹に負けてしまう事はもちろんあります。
こればっかりは致し方ありません。
 
経営者も全力でぶつかって負けてしまう事はあります。
しかし、投資プロセスさえ間違っていなければ、めげずにどんどん試行回数を増やすことで物事は必ず良い結果が出るようになります。
自分が納得できるまで分析したら、その分析結果を信じて買い、その企業を応援していくってのは純粋に楽しくもあるもんです(^^)/
 
そのためには〈企業分析・競合分析・市場分析〉などでまずは現状を正しく把握することが何よりも大事です!

検索のコツ①…知識が無いものは画像検索がオススメ

例えば、『自動車に使われているハイテン(高張力鋼板)について調べたいと思ったとします。
「ハイテンって言葉は聞いたことあるけど、それが何なのか?なんでそれが大事なのか?今後どうなっていくのかもさっぱりワカラン。」
 
とにかくググれば一歩進みます。
 
Googleの検索窓に『自動車␣ハイテン』と検索してみます。
そして物が良く知らない場合は『画像』のタブを押してみて、最初に文章ではなく画像で雰囲気を掴みましょう!
画像をパーッと見てみたり、その画像を選択すると画像元のサイトに飛べます。
そうすると全く知らない物でもなんとなくの感じが分かります。
※注意点…『検索』は非常に便利ですが万能ではありません。知りたい内容とは違う内容が表示されていることもあります。同じ言葉の違う意味や違う用法にもヒットするし、リスティング広告やネット小売りサイトの商品ページにヒットしたり、サイト元の情報がそもそも間違っていたりすることもあります。そうした不便さを差し置いても検索は余りある有益な情報をもたらしてくれますので、上手に有用に扱えると最高です!

検索のコツ②…関連情報をチェック

先ほどの画像検索では検索窓の下にタグがいくつも並んでいます。
気になったものをフィーリングでポチポチと押してみましょう!
すると先ほどとはまた違う画像群が出てきます。
これはとても凄い機能です!!!!
 
全く無知な状態で何かを調べると知っている単語でしか検索が出来ないために、限られた範囲の知識だけを見て全体を理解したつもりになってしまうという事が多々あります。
しかし、この関連検索のやり方では『ハイテン』という単語だけからホットスタンプという加工方法、強度、企業名や車種についてまでそれっぽい情報の糸口が出てきています
ホットスタンプと自動車で検索を改めてしてみると今度は企業名が増えました。
これらの企業がホットスタンプとどういう関連があるのかはこの時点ではまだわかりません
しかし、何やら関係はあるのかもしれないという事が分かります。
気になる画像をクリックして元サイトを観に行き、大体が分かってきたらその後は一般的な文字による検索で調べていけば良いと思います。

検索のコツ③…動画を探す

画像での検索やその後の文字による記事の検索をしていく中で、もっと具体的な製造方法の仕方や企業のサービスや商品の内容が知りたいときは画像ではなく動画検索をすると良いです。
動画の最大の利点はなんと言ってもダントツの理解度が得られることにあります。
基本的に理解がしにくいBtoBのビジネス、特に製造業であったり情報系の新しいビジネスは動画検索してみると何かしらの動画がネットにあることがあります。
そうしたものを探して自身の理解度を高めるのは企業分析において非常に重要なことです!
 
【動画検索ワード一例】
  • 企業名
  • 企業名␣IR
  • 企業名␣説明
  • 企業名␣インタビュー
  • 企業名␣放送
  • 企業名␣ガイア
  • 企業名␣がっちり
などで検索するとコーポレート動画や決算説明動画、テレビ放映等が見つかる事もあるのでやってみてください。

検索のコツ④…検索範囲(いつからいつまで)を定める

Googleの検索結果はSEO(※2)が高いものほど1ページ目の最上段にきます
※2…SEO⇒”Search Engine Optimization” 検索ワードに最も適していてかつ有益なサイト順に結果が出るようにするGoogle評価の事
・参考外部サイト『SEOとは?SEOで成果を出すための基本的な考え方
 
よって、先ほどの『自動車␣ハイテン』で検索すれば次のように表示されます。
…が、最新の情報が欲しい時には困ってしまいます。
そんなときにはこのように検索範囲を任意に設定すると解決します!
直近の最新の情報が欲しい時もあれば、昔の情報が欲しい時もあるでしょう。
その時にはこうして検索していけば望むデータを手に入れる事がしやすくなります。

まとめ

いかがでしたか?
知っている方からすると当たり前のようでも、こうした使い方を知らないと情報検索力にかなりの差が出てきます。
 
インターネットの歴史はまだまだ短いものです。
Windows95が出てからパソコンの普及も本格的に始まり、当時はまだインターネットは従量課金制しか存在していませんでした。
2000年になってNTTが完全定額制のインターネット回線契約が始め、Windows95とセットでインターネットの普及&パソコンの普及が進みます。
携帯電話にカメラが付いたのも2000年で、写メという言葉もこの時に広まりました。ちなみにこの時のカメラの画素数は11万画素です。
2003年に携帯電話のデータ通信にもパケット定額のサービスが出現することでここからさらにインターネット利用は活発になります。
2008年にソフトバンクがiPhoneを発売してからスマホという名称と存在が広がっていき、2011年には国内携帯出荷台数がガラケーよりもスマホが上回りました。
その頃からSNSやゲームアプリも流行っていき、家族全員が持つようになった携帯電話のパケット代が高額になってきたことからインターネットのプロパイダ契約が加速(家の中でWi-Fiを使って節約)していきました。
個人のブログやSNSもどんどん活発になり、リアル店舗よりもECによるネット販売が大きな勢力になっていきました。
今では情報も娯楽もインターネットにあふれており、テレビや新聞などのメディアの力も有識者の個人の情報発信力等に押されてくるほどになりました。
 
このように20年前と今では投資家を取り巻く環境は大きく様変わりしています。
投資家の平均年齢はとても高く、正確な統計は有りませんが私の感覚では50歳オーバーではないか?と感じます。
ネットで情報収集が出来ている投資家はそれよりは若いでしょう。
 
昔と今では環境が全く違います。
ネットを上手く活用できるかどうかが分析の深さにも広さにも大きく影響すると思います。
もちろんネットの情報だけで分かったつもりになるのは危険です。
しかし、ネットを全く使わないのもそれはそれで非常に勿体ないと私は考えます。
 
インターネットはツールです!
使い方で価値が大きく変わる代物です。
 
・『明日上がる株』で検索したらネットでは『親切に』教えてくれる人がたくさん出てきます。
こんな使い方では、残念ながら価値は非常に乏しいと言わざるを得ません。
 
・『日経平均 年末 予想』これも先ほどと同様、価値は乏しいでしょう。
 
インターネットは非常に便利なツールです。
便利過ぎて持て余している人の方が圧倒的に多いとも思えます。
ー分からないことはググるー
私はこの習慣が染み付いています。
しかし、同時に、
ーググって出てきた意見は参考情報ー
という認識も染み付いています。
 
どっかの誰かが言った言葉や答えを軽視するつもりはありませんが、自らが経験と責任において下した判断は何物にも代えがたいのです。
企業分析を全力で納得するまでやり切ったならば、ちょっとやそっとの事では不安にはなりません。
 
銘柄に無条件に惚れ込むのとは意味が違います。
悪い意味での惚れ込みはシナリオが悪い方に変わって、損切りしないといけない時でも『きっとこの会社なら何とかしてくれる』という根拠のないしがみつきをしてしまうから害悪です。
これでは全くダメです。カカロットだと思っていたら実はヤムチャだった!これに気付いたら残念ながらヤムチャを振って次に行くべきです。
 
ーググる力は非常に重要な必須能力!ー
まだ説明していないワザも沢山あるのですが、それはまた機会があれば解説しますね!
 
成すべきことをきちんと積み重ねていきさえすれば、運用能力は必ず上達します!!
【かぶざんまい!!】では自信と勇気と気付きと学びと安心とリテラシーとその他色々お届けしていきますのでよろしくお願いします♪

Q、あなたは検索機能を使いこなせていますか?【Google検索編】