5187 クリエートメディック フォローアップ 堅実な経営でゆっくり成長 by Ono

2018年12月27日

やはり、印象は変わらない
成長をアピールすればもう少し評価は変わるかも。
しかし、

堅実な経営でゆっくりしっかり成長”を評価

12月決算
1Q(1-3月)の決算を受けてフォローアップ

最初のレポートはこちら
https://double-growth.com/5187create_medic/

〇株価
レポート執筆時2017年11月15日 終値 1,113
2018年6月15日終値 1,440
7カ月のパフォーマンス +29%

数字だけを見るとまぁまぁ良いが
チャートを見るとボラティリティが高く、
もうちょっと流動性が欲しいところ。

積極的とは言えないが投資もしており、成果も出ている。
もう少しIRを積極化してアピールしてもよいのではないかと思う。

しかし、毎回丁寧に取材対応していただき、大変感謝している。

少しでも同社の現状をお伝えできればと思う。

〇基本事項の整理

詳細はこちら
https://double-growth.com/5187create_medic/
同社の強みは

シリコン製のカテーテル主力
フォーリーカテーテルの国内シェア40%でトップ
競合大手が供給するラテックス製カテーテルと比べて
生体適合性が高く、アレルギーリスクがない。
体内に留置する器具であるためアレルギーリスクは重要なポイントである。

消毒液とセットで販売するキットの売り上げが順調に伸びている。

手術用カテーテルなどに比べて価格が安く、利益率が低い為、
大手も含め、競合の新規参入リスクが小さい。

先行者利潤を享受。

〇堅実すぎることは市場では評価されないのか

 ヘルスケア分野の企業は収益性の高さと成長期待から
高いバリュエーションがつくことが多い。

第1四半期の発表を受けて同社の株価は上昇したが、
依然としてPBR1倍程度。

短期的な予想PERでは20倍ちょっと。
ヘルスケアセクターの成長を期待された水準ではない。

時価総額140億円
ネットキャッシュ約30億円
予想営業利益9億円

医療機器メーカーとして10%を下回る営業利益率は物足りないかもしれないが
評価が低い要因は堅実な(堅実すぎる?)保守的な経営判断ではないか。

〇2018年12月期1Qは海外の成長が想定以上

1Q実績(単位:百万円)
売上高 2,490(前年同期比+9.9%)
営業利益 145(同+163.2)

3つの販売形態別で見ると
・自社販売 1,378(前年同期比+5.7%)
・OEM販売 403(同-7.5%)
・海外販売 708(同+34.6%)

国内は高いシェアを背景に堅調
 トレーキットが順調に伸びている
 消毒液付きキット
海外が高い伸び
 中国、欧州共に前年同期比+30%程度

欧州は前期計上できなかった分が今期計上があり、計画以上で伸びている。

第1四半期の発表と共に海外の成長に注目した買いが入ったのだろう。

〇海外の状況整理

 海外への投資は進めており、少しずつ成果が現れているため
 より積極的にリスクを取って投資することで
 成長を加速させると面白そうだなと思うのは投資家が強欲なだけかもしれない。

 成長している海外を整理しておく必要があるだろう。
 中国
  前期2018年1月期は25%成長
   インフラが整ってきており市場が拡大している
   高い成長が期待できる
   地場のディーラーとの連携を広げることで成長を継続しており、
   現在のディーラー数220社。
   今後も年20社程度増やし、2019年末には260社くらいまで契約数を伸ばしたい。
   無理をせず優良なディーラーを増やし、3級病院中心から2級病院へも拡大する。
   *現地からはたびたび”市場の成長は鈍化する”との見通しの報告を受けるが
    高い成長を続けている。注視していく。

   最低限の人数を送り、優良なディーラーと契約することを重視し、
   営業展開はディーラーに任せている。

   派遣する社員数を増やし、積極的に展開すると広がりそうな印象を受けるが
   現地の判断にある程度任せている

  競合状態
   低価格品と棲み分けが浸透している。
   現地企業の低価格品は半額~3分の1程度
   不具合が多く(バルーンカテーテルは破裂)、品質が信頼できないレベル
   3級病院では日本製、同社製への信頼が高い

 欧州
  価格は安定しており、市場も2%程度成長
  製品ラインナップを増やし、同社の売り上げも伸ばしている。
  汎用品が多い為、キット化など日本のように差別化はしにくく、
  製品ラインナップの拡大で成長している。

 その他の諸外国
  国際展示会への出展では引き合いが強い。
  中東でも今後の展開が期待できる。

 海外の成長は期待できそうだ。

〇中計を前倒し達成 - 見直しの発表を待つ

 2019年12月期を最終年とする中期経営計画の推進中
 2019年12月期(単位:百万円)
 売上高 10,888
 営業利益 886

 なのだが
 今期2018年12月期の計画は
 売上高 10,656
 営業利益 900

 すでに営業利益は中計を上回る見通しである。

 会社が想定する以上に売上が伸びており、生産性向上で利益率も高まっている。
 前回の取材でも”中計の見直し”に言及していたように思うが、
 会社としては現在も見直しを検討中とのことだ。
 意欲的な計画の発表を期待したいところではあるが、
 同社の保守的な体質から考えて期待しにくい。

〇のんびり投資もよい

 期待が高まっている企業への投資よりもこれから期待が高まる(かもしれない)企業への投資のほうが落ち着いて投資ができる。
成長市場にガツガツ投資はしないが必要なところに堅実に投資している。
市場の評価が高まるまで配当利回り2.5%でのんびり待つのも一つの選択肢ではないか。

前回と結論は同じ。

”配当+海外成長”

現時点では会社の想定を上回っており、成長率が高まる可能性が前回取材時より少し高まった印象。

2018年12月27日銘柄研究所

Posted by ono