3963 シンクロフード プラットフォームビジネスの優等生
<3963シンクロフード マザーズ>
プラットフォームビジネスの優等生
1.ユーザーを惹きつける魅力
魅力:圧倒的な価格競争力+提供コンテンツの充実
2.少数精鋭で徹底した生産性の追求
3.クラウド環境の活用により高収益で規模拡大
4.様々な成長余地を妄想
SNSから毎日のように
”NYから上陸!あの話題のお店が渋谷に出店!”
”行列スイーツのあのお店が初出店”
なんていうニュースが流れてきたり、
久しぶりにきた町で、前回来た時にはラーメン屋さんだったところが居酒屋になってた。
なんてことも珍しくない。
飲食業界は入れ替わりが激しい。
私たちの食に対する欲望は果てしない。
その欲望が流行り廃りを生み出しているんだなぁ
シンクロフードが運営する”飲食店.COM”
飲食店の開店から運営に関わる業務の情報を提供するプラットフォーム事業を展開
飲食店は全国に51万店舗 年間3.6万件が出店・退店して入れ替わる
飲食店業界は”流行り廃り”があり、常に動いている業界
1.ユーザーを惹きつけるサイトの魅力
主に2つ
”圧倒的な価格競争力”
・求人広告料金
30日間19,800円+オプション
オプション
スカウト30,000円
特集掲載20,000円(1週間)
常に特集を計画(9月いっぱい計画済み)
他、上位表示、新着掲載等もオプションとして準備
*他社
アルバイト募集 1週間5万円
社員募集 2週間15万円
・同社の特徴
飲食求人サイトでは唯一の上場企業
求人@飲食店.com
①掲載店舗数が多い
海外を含む1万店程度と業界トップレベル(同レベルはitk)
リクルート、DODA等は他の業種も一緒に扱っており、
飲食求人店舗数は1,000~1,500店舗程度
②新規オープンの情報が多い
オープニングスタッフの求人が充実人手不足の中で新規オープンと
なれば好条件が提示される。
現時点で40以上(他社は少ない為、ピックアップしていない)
③パート・アルバイトの募集情報も併載
*求職者の紹介も https://www.inshokuten.com/recruit/jobseeker/
スカウト待ちが4割(34,000/83,000人)
20~30代が7割
”提供コンテンツの充実”
飲食店に関わるサービスをワンストップで供給
同社が提供するサービス
*全てのサービスが飲食店.comへ会員登録が必要
・物件 飲食店.com 居抜き情報.com
12万人の出店者が登録 成功報酬
・内装 店舗デザイン.com
(全国のデザイン会社、個人デザイナーとマッチング)
・食材発注(発注先・発注方法にかかわらずアプリで発注方法を統一)
・新店オープンのPR(メディア向け)飲食店PR.com
メディア向けの情報配信プラットフォームが存在しない
飲食関連のメディア(新聞、雑誌、テレビ)、ライター(399人)へ
配信無料
2.少数精鋭で徹底した生産性の追求
社員数48名 +現在採用を進めており、60名弱となっている。
主にエンジニア、営業を採用
新卒・中途共により即戦力になるレベルの採用を徹底し、
無理な拡大をせず、生産性を高めて徐々に拡大する
エンジニア:サイトの価値向上のために、常に
・UI(ユーザーインターフェース)の改善
・UX(ユーザエクスペリエンス)の向上
のための開発を続けている。
営業:新規開拓において積極的なアウトバウンドの営業
(顧客側へこちらからアプローチ)は行わず、
基本は口コミやリスティング広告からのインバウンド営業
サイトの価値向上が効果的な新規開拓につながっている。
3.クラウド環境の活用により高収益で規模拡大
プラットフォームビジネスの重要なポイントは
・プラットフォーム自体を大きくしすぎず、
・プラットフォームの価値を最大化すること
過去の記事
プラットフォームビジネスについて1
プラットフォームビジネスについて2
で書いてきたことだ。
プラットフォームの価値を維持し続ければ、そこにはユーザーは自然に集まる。
”少数精鋭+クラウド環境の活用”
でプラットフォーム自体(ハードソフトの両面)は大きくせず、
徹底してユーザーにとっての価値向上を追求する
”プラットフォーマーの優等生”
という印象だ。
4.成長余地
・価格
圧倒的な価格競争力
同様の他社サービスと比べて
倍にしてもまだまだ安い
登録ユーザー数が多い+常にサイトの価値向上
から考えると、価格を倍にしても受け入れられる。
値上げ余地は大きい。
・登録ユーザー数の増加
飲食店または将来の飲食店経営希望者が登録している
会社リリース:飲食店.comの登録ユーザー数が12万件突破
・有料会員の増加:登録者10万人のうち6000人→ まだまだ増加可能
・単価アップ:様々なサービスの利用増が単価アップに寄与する
単価
2016.3期 107,780
2017.3期 120,999
・地域拡大
東京・大阪が中心→東海、九州などへ
会社リリース:九州エリアの求人サービス開始のお知らせ2017年9月5日
・提供サービスのマネタイズ
新サービス無料展開→ユーザー増加→有料化
〇その他、メモ
足元業績
MC140億円
2017年3月決算
売上高 1,052(+23.9%)
営業利益 450(+40.5%)
当期純利益 264(+26.1%)
2018年3月決算会社予想
売上高 1,270(+20.8%)
営業利益 483(+7.3%)
当期純利益 289(+9.3%)
2018年3月期は人件費及び広告宣伝費増で利益成長が一けたに留まるが
来期以降年々に増収効果で利益成長率が高まることが期待できる
東証一部上場を視野に入れており、立会外分売を実施。
その前後ではボラティリティは高まりそうだが、長期的な視点で判断したい。
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