2月4日のストックピック セミナーについて by yamamoto

2018/2/4 午後 1:30 ストックピックセミナー開催 

日時:2月4日(日)
   13時15分開場
   13時30分開始
   16時30分終了

会場は前回と同じ渋谷区内です。

詳しくは「億の近道」メルマガで検索ください。

わたしのセミナーは去年から3回目です。

9月の成長株投資セミナー、12月のポートフォーリオ理論セミナーに続いて、ストックピックの技術を公開するのです。

(昨年は、平日に一度、業績予想セミナーを行い、取材ライブや業績予想の仕方などについて少人数でセミナーを開催したこともあります。)

どれも初めての試みでしたが、自分自身のノウハウの整理や今後の変化や成長の糧になるので、自分自身の成長のためにもなっているのです。

開催の経緯

NPOイノベーターズフォーラムの松田理事長からの依頼によります。セミナー宣伝は理事長に一任しておりまして、億の近道メルマガ上のみでの告知となっております。

(億の近道は資産運用の部でまぐまぐで2017年の第1位となった老舗メルマガでわたしも18年間執筆を続けています。)

ボトムアップの方法論

わたしはボトムアップ投資家です。

ボトムアップというのは、会社を訪問取材して、業績を予想して、よい株を買うというのがプロセスになります。そののノウハウである以上、ストックピックの技術の多くは調査に関するものになります。

リサーチ自体はとても楽しいものです。基本的には自己完結できるものですが、時代が移り変わり、共同で作業できる環境となった、ということが変化しなければならないきっかけになりました。個人でやることには限界が見えてきた。多数でやることへの挑戦が求められる時代になったのです。ありとあらゆるノウハウを総動員しなければなりません。

2017年から始めている有志の億近ゼミは、素晴らしい仲間が集ったことで、新しい可能性や方向性が出てまいりました。いくつかあげます。

1)特許分析の進化

2)ビックデータ分析や機械学習の進化

3)情報共有手段の進化

技術者や特許先行調査の方々がゼミに加わり、様々な分野で参考意見を頂戴しています。

Pythonのエンジニアたちと様々な分析ツールを開発してそれを投資に活かせるようになりました。

SNSで全国のスーパー投資家たちとの意見交換ができるようになりました。

投資家が連携や共同作業ができる環境が整ったことで、パフォーマンスは出しやすくなっているのです。

機関投資家よりも個人投資の方が成績が抜群によい理由

競争厳しい機関投資家の世界で20年運用を行ってきましたが、ファンドマネジャーとしては勝率8割なのでまずまずの成績でした。ところが知り合いの個人投資家は4年で200倍の成績。

わたしは、正直な話、成績が比べられることが恥ずかしいと思いました。

たとえ、20年でTOPIXを500%上回っていて、シャープレシオが1を超えていたとしても、4年で200倍という成績に比べたら悲しいほどの低いレベルです。

ところが、個人で投資を始めたとたん、マーケットにも恵まれたのですが、買った株が数ヶ月ですぐに2倍になる、ということをなんども経験したのです。わたしの人生を変えるような大きな衝撃でした。

機関投資家のときは大型株中心に投資をして流動性は高いものしか買えません。機関投資家には解約があるからです。

一方、個人はマイクロキャップを含め投資対象は機関投資家の4−5倍になります。そして、これらの会社は、基本的には大型株よりも単純な事業構造なので、調査効率も5倍程度に上がるのです。費用分析も容易です。

さらに、機関投資家が調べない企業ですので、割安に放置されています。特にマザーズやジャスダックや2部から1部に行き、成長が期待できる企業は簡単に数倍になってしまうのです。このことはわたしは大変な衝撃でした。まだ研究しきれていないですが、優待投資も有効な手段です。

わたしは機関投資家の仕様から個人投資家の仕様への転換を急ぐ必要がありました。

取材は小さな企業をたくさん回るという方針に変更。これを仲間と一緒にやったことで対象企業が4倍になっても、優先順位をつけることができました。調査効率を高め、バリエーションを適用すると、10中8−9で儲かる銘柄がごろごろ見つかります。

結果は、みんなの運用会議HPで紹介した銘柄群が年末までで年率100%の平均的パフォーマンスを達成。やはり、という感じでした。

むろん、株式投資にはヘッジできない固有のリスクがありますし、周辺企業への裏取り調査まで含めるとリサーチは膨大な作業になります。膨大な作業をしなくても状況証拠で9割は大丈夫なのですが、残りの1割は妥協が入ります。

また、一人や数人レベルのアナリストですと、アイデアの量という意味では少し物足りません。交流を豊かにして、100人単位のアイデアの量を確保してその中から何が一番なのかを自分の尺度で測れるようにするのがゴールなのかもしれません。ストックピッカー同士が連携すれば鬼に金棒ですね。

ストックピック セミナーの内容

億の近道ではセミナーの告知をしていただいていますが、列挙した内容をすべてやりきるのは難しいのかもしれません。いま、50ページほどのテキストになっていますが、ギリギリまで検証を重ねてから発表したいので、内容については、2月4日を迎えるまで、大きく変更することがあります。

簡単に言えば、「こうすれば数倍銘柄見つかるし、市場で勝てる」という内容です。成長株投資セミナーで複利については話しています。今回は、そうではなく、成長の可能性がある企業の特徴や見分け方について、話をします。

二つの基本があります。

金子みすゞの有名な詩に「みえないけれどあるんだよ」というフレーズが出てきますね。これこそが、ストックピックのキーなのです。ひとつめがこれです。みえないものをみること。

金子みすゞの星とたんぽぽ

見えないものを見る努力について前半は具体的な事例を出して、練習問題を一緒に解いていただきます。

ふたつめは、「みえるものはちゃんとみる」ということ。

端折らずに、過去と現在を見る技術です。

  • みえないものをみようとする
  • みえるものはちゃんとみる

具体的な内容を織り交ぜていきます。

大事なのはセミナーというよりはセミナーの受講後の投資成果です。

それらをどうやって仲間と共有していくか、という方法論です。

一人で頑張るが、ベクトルを合わせることで100人が恩恵を受けるということがあると思います。ベクトルをどこに合わせるか。

フォーカスをどこに置くかが勝負の分かれ目です。

みんなの運用会議などの共通のプラットフォームで共同で何かを調べたいと道を模索しています。具体的には3月までには方法を開発したいですね。

多くの人にみえないものがあります。それらについて一緒にみる努力をしてみましょう。正しく物事を見る、というのがストックピックの基本だと思います。それらはあまり教えられていないと思っています。一番、大切なことなのに。

セミナーはきっと、みんなにとって、投資人生において、大きな成果になるはずだと思っています。

2月4日を私自身がとても楽しみにしています。

成長株セミナーやポートフォリオセミナーよりも敷居はかなり低くしましたし、計算はゼロです。また、内容については、発想方法が中心になるため、基本的な財務知識も不要です。

p.s. いまになって振り返ると

昔、個人投資家の友達から、何かいい銘柄ないの?と聞かれたときに、無難にNTTじゃないの?いっていた自分がいます。

100万円の資金で買う株はNTTでは意味がない。

1000万円の資金で安全に運用しなければならない人にとっての株と50万円を200倍にしたい資金運用とは全く違う。

そのことを痛切に感じています。ただし個人投資家といえども、ポートフォリオの考え方で運用しなければなりません。でも、それは一定の守りが必要な方です。100万円をリスクをとり、400万円にしたい方には違うやり方があります。長期でただ持っていればよいというやり方もあります。1ヶ月程度でイベントを狙うというやり方もあります。わたしは長期の複利の力を信じるやり方を提唱していますが、イベント投資も否定はしません。使い分ける部分もなければならないし、イベントと長期が両立する銘柄もないことはないからです。

いま、レコメンドを聞かれたときに、NTTをあげることは、もうないでしょう。逃げないで、攻める投資家になりたいです。

山本 潤

コラム, お勧め商品

Posted by 山本 潤