知財情報活用セミナーの実施レポート(2018年4月21日)
知財情報活用セミナーの実施レポート
刺激的な知財情報活用セミナーから早2週間が経ちました。
早いですね・・・もう2週間ですか。
アンケートも集まりましたので、当日のレポートと併せてご報告させていただきます。
講師の楠浦氏はすでに丁寧なレポートを書かれています。
さすが仕事が早い!!(それに比べて私は・・・・汗)
https://edison-univ.blogspot.jp/2018/04/421.html
〇情報発信
参加された方はすでにチェック済みかと思いますが
メイン講師の楠浦氏のサイト
https://edison-univ.blogspot.jp/
ツイッターアカウント
https://twitter.com/kusukusu105
気になる企業のビジネスモデル
セミナーの復習として特許をどう読むか
企業の戦略をどう捉えるか
毎日様々な情報発信をしていてとても参考になります!
〇pythonの特許分析ツール
セミナー終了後、参加者全員にセミナー内で紹介したpythonの特許分析ツールを
送りました。
内容はこちら
https://double-growth.com/python_patent_tool_1/
ご活用いただいたかた、ぜひ感想をお聞かせください!!
<講師陣>
発明塾塾長 楠浦 崇央
特許先行技術調査の専門家 村上次郎
株式会社リンクスリサーチ 山本潤
<開催準備>
今回のセミナーの開催が決まり、関係者が初めて顔を合わせた、最初の打ち合わせ。
最初の5分で”これは面白い!”と感じた。
取材対象の企業の特許を見ることは習慣になっていたため
セミナーでは何かプラスアルファになることがあればよいなぁと
漠然と考えていたが、まったく良い方向で期待を裏切られた。
プラスアルファ、どころか、根本的な部分で違っていた。
アプローチの仕方が逆方向からだった。
私たちアナリストは取材をする際に企業が発信する一次情報を重視する。
有価証券報告書や決算短信など、企業が投資家向けに発信している情報。
同じ一次情報でも特許から見るのでは見方が違う。
有価証券報告書から見るのは
その企業のことをより深く知ると共に、全体を把握することにつながる。
”企業の今の姿を正しく把握するためのアプローチ”
だとすれば、
特許から見るのは、
個別の製品、技術にフォーカスし、その競争力や
事業戦略や競合他社との位置関係、競争力などを知り。
”企業の将来を妄想するためのアプローチ”
かなと。
また、メイン講師の発明塾塾長の楠浦氏の魅力は
常に謙虚で、なんでも情報を受け入れ、吸収しようという姿勢。
関西の方にありがち(と私が勝手に思っているw)
話し出すと止まらない、のではなく話し好きでありながら、話を聞く姿勢をもっている。
自分が知らない話だと何を話しても身を乗り出して
”それ面白い!!”
とのってくる。こんな方はなかなかいない。
<セミナー告知 働き方改革が裏目?>
当初予定としては投資家の方だけでなく、企業の知財部や経営企画部などの方にも、
自社の戦略に知財情報を活用する方法として提案したいと考えた企画でした。
しかし、
”働き方改革を進める企業”
にとって、土日のセミナーに会社の指示で参加させることはできない。
ということがあるらしいことを知る。
さらに、
募集 3月
開催 4月
ということで、異動がある企業も多いらしく、
3月のうちに申し込みするのは難しいとのこと。
初めての試みで予想外の事態が重なりちょっと焦りました。
ほんと学ぶことばかりです・・・・。
企業からの参加は少なめで、内容は”投資に生かす”ほうに少し重きを置いたものになりました。
<事前準備>
今回、多くの方が使い慣れない、見慣れない特許の読み方。
5時間たっぷり提供するのですが、実際はもっともっと伝えたいことがあり、
事前に予習していただき、理解を深めていただくように資料を提供をさせていただきました。
楠浦氏も80名の大人数のセミナーは初めてのことらしく、
かなり気合が入っておりました。
事前資料として当日の発表内容をまとめたオリジナルの資料
なんと44ページ!?
すごい!!
かなり驚きました。
これだけでもかなり価値のある資料だけど、
出し過ぎじゃないですか?と気になりましたw
私たちは今までここまで準備したことはありません。
山本からは取材前に特許情報をもとに情報を整理する方法について記事を掲載
・取材の前の情報の整理 -特許情報から- 中村超硬(6166)の例
・特許情報の活用方法の具体例 Toyotaの二次電池の事例(1部)、そして、日本精鉱のレポート(2部)より
*セミナー当日も利用する予定のjplatpatの使い方についても記載
jplatpatのサイト
開催前に参加者向けに結構な価値を提供できて、
裏方の私としてはちょっと一安心。
裏方に徹することができました。
<当日>
4月21日(土)
特許情報を中心とした知財情報を投資に活用しようというマニアックなwセミナー。
80名の募集は満員となりました。
参加者の年齢の幅はかなり広く、積極的に勉強したいという方がこんなにいるということに
感動しました。
男性が9割とまだまだ投資の世界は男社会か?と感じつつも、
女性でも初参加の方もいました。今後は女性比率を高めたい。
〇”取材への活かし方” 株式会社リンクスリサーチ 山本潤
投資への特許情報の活かし方について、具体的な事例を紹介。
特に直近の取材で活用した事例を中心に
最近のPythonプログラムを活用した分析方法など
独自の活用方法を解説しました。
アンケートのコメント:
・投資家の視点から、知財を投資にどう活かすか?というとても興味深い内容でした。
・共同出願 競合の考え方が大変参考になりました。
そもそも、ここにPythonを有効に使えるという着眼を持たれたことに敬意を抱きます。
簡潔にして要領よしだったかと思います。
・XX(紹介した企業)は収益が拡大している銘柄で自分でしたスクリーニングに入っていました。
逆にその他の銘柄で特許の検索をして、面白いものが見つかったり、
収益拡大の理由がわかることもあるのかなと思いました。気になっている銘柄は一通り調べてみたい。
・特許を活用する入口的なお話しで非常に参考になりました。
分からないものや新しいものに触れていくといった点は投資だけでなく、
仕事にも参考になりました
*よさそうなコメントを中心に抜粋しましたがw
5段階で評価していただき4.4くらいの高い評価をいただきました
〇”特許とは何か” 特許先行技術調査の専門家 村上次郎氏
かなり長くお付き合いいただいている村上氏
技術的なコメントは毎回とても参考にさせていただいており、
特許の見方についても村上氏が私たちの最初の先生でした。
私たちにとって特許といえば村上氏
だったので無理やりセミナー講師を依頼。
二つ返事で快諾いただきました。
特許とは何か
どのような技術が特許になるのか
大量の特許を読む”速読法”
など目からウロコの情報があふれていました。
アンケートのコメント:
・特許というものがどんなものなのか、表面的にしか理解していなかったことがよく分かりました。
時間の制限で語りきれなかったことがたくさんある感じだったので、もっとじっくりとお話を
お聞きしたいと思いました。
・元企業研究者の経歴を踏まえて、特許戦略についてもう少し語って頂きたかった。
・少々難しいと感じる面もありましたが、ポイントやコツに関してはとてもメリハリがあり
満足できる内容でした。
伝えたい気持ちが溢れていて、語りつくせず、村上氏にもセミナー参加者にも
ストレスになった点があったかもしれません。
その点については運営側の責任です。
申し訳ありませんでした。
また機会を作らせていただきたいと思います。
〇”実習! 特許情報をどう読み取り、どういかすか” 発明塾塾長 楠浦 崇央氏
事前資料が40ページで驚いたと書きましたが
本番の配布資料として140ページの資料が送られてきて再度驚愕w
話しきれない可能性もあるが、できる限りのノウハウを持ち帰ってほしいという
気持ちが溢れている資料でした。
これだけでセミナー参加の価値あるなと改めて感じた。
当日、全員分の資料を運んでいた台車が壊れるというアクシデントにも見舞われましたw
明日から実際に使えるように
皆さんにPCやタブレットなどをご用意いただき、実際に検索していただく実習形式としました。
さらに近くの4人くらいが1グループになって検索結果をもとに
グループ内でディスカッション。
具体的な企業の事例として
日本ライフラインと朝日インテックの事例
投資家の間では有名な2社の解説。
参加者にはかなり高評価でした。
また、実習形式も、皆さん楽しんでいただけたようでした。
アンケートのコメント:
・長丁場のセミナーで疲れてくる後半でしたし、難しい内容でしたが、軽快な語り口と
演習も挟んだことで、知財の活用方法について理解することができました。
時間が短かったと思うので、次回は知財を投資に活かす実践部分を中心に、
もっと時間を取ったセミナーを聞きたいと感じました。
・特許の考え方が変わった。特許と聞くと「何かすごいことを為し得た」という理解だけだったが、
競合参入阻害や他社との協力などにもなるのだと知った。
・特許情報を使いこなすのは難しいと思ったが、アイディアの引き出しは増えたと思う
・目からウロコでした。紹介されたサイトは仕事上利用していましたが、より良い使い方を学べ、
それだけでも受講して良かったです。
・実践的で良かったです。もっと細かく聞きたかった。
<懇親会>
懇親会は大盛況!!
グループワークの効果もあったかもしれませんが
初対面の方とも話が盛り上がりエンドレスな感じで盛り上がり3時間があっという間でした。
セミナー参加者80名のうち40名が申し込みというのがすごい。
”セミナーだけでなく、もっと情報を得たい”
”投資の仲間と情報交換したい”
という方とても多いんですよね。
最近セミナーを開催していて実感しています。
もっと多くの方が参加希望されていたのですが、
懇親会会場の広さの関係でお断りしてしまいました。
(申し訳ありません・・・次回は立席か、、、いやそれは年齢的に厳しいですw)
多くの方と話をさせていただき、感想をお聞きしましたが、
おおよそご満足いただけたものと感じております。
また、アンケートの結果でもかなり高い評価をいただきました。
多くの方に満足いただける内容をお届けできたようで一安心。
今後も他にはない様々なコンテンツを提供しますのでお楽しみに!!
一緒に学びましょう!
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