投資哲学 -  他人を評価するのはやめませんか

2017年8月22日

【比べることやランキングに一喜一憂はやめません?】

様々な「権威ある」(とされている)世界大学ランキングなるものがあり、日本の大学が順位を落としていることが問題なのだという。

英語圏の大学が上位を占めるような英語圏向けランキングを本邦当局が気にしていて世界ランキングが下がっていることをなんとかしたいのだという。

世界ランキングって誰がどう決めてんの?

大学世界ランキングとは?

英語の論文の数とか引用された論文の数とか留学生の比率とかそんなことで順位をつけているらしい。 授業や研究について識者のアンケートによる評判、 海外留学生比率や外国籍教員数比率、 産業界からの収入。

これらの評価の項目の中には、大学の本質たるものはひとつもないですね。

産業界からの収入がなぜ評価対象になるのでしょうか。

片や、利潤を目的とする産業界。片や、真理の追究を目的とする大学。全く違います。

企業やグローバル企業の役に立つ人材? 大学は職業訓練ではないのですが…..

日本語の論文の数などを基準にすれば、日本の大学が上位を独占するに決まっている。 日本には世界のトップを走る研究もあるのだから、世界で通用する分野の世界で通用する論文の数であって、 英語しか読めない学者によって引用された数なんかじゃないですよ。でもランキング自体に意味があるとは思えないんですよね。

英語は単なる手段。コミュニケーションの手段。 手段がなぜ本質に影響してしまうのでしょうか。

ランキングする側は、アンケートを基準に点数を付与するので、ランキングといっても第三者の評価でしょ。それでは、このランキングはアンケードに答える人々が英語圏ならば、その身内の中の「遊び」のようなものですね。

日本は、そんなランキングなんかは気にしなくていいと思うのです。

大学それぞれ重点学術分野が違うんだから、そもそも比べることなんかできません。

英語が話せる教授と英語で授業が受けられる学生が増えたら、逆に学力はガタ落ちしてしまうかもしれません。

英語はいわゆる「グローバル・スタンダード」言語だから、重要な手段であることは間違いありません。ただし、日本人が研究する場合、もっとも効率のよい言語で論文を書くのは当たり前のこと。

英語は効率悪い言語です。

効率の悪い英語

欧米の教科書の厚さは日本や中国の教科書の厚さの2倍から3倍あります。

アルファベットが表音文字だからです。たとえば、’INVESTMENT’と「投資」では日本語は英語の5分の1のスペースです。

漢字という最強の情報伝達ツールで本を読めば、英語圏学者の数倍のスピードで本邦学者は学べますよ。

英語より漢字やりましょうよってことになりませんか。

音で書く英語などの言語は文字の情報量が少ないんだから。

語学じゃない。思考だよ。深く深く深く深く考えることが本質。

世の中はすべて比べちゃ、つまらないよ。比べちゃ、そこでお終いだよ。 兄弟を比べない。同僚同士を比べない。部下に評価なんかつけないよ。

他人、他国に勝手に点数をつけないようにしたいものですね!
リテラシーの目的は長期保有に値する企業を見出す力
p.s.
コードブルーって月曜日のドラマを見ています。
患者も医者も、自分がもっと何かできたはずだという認識を持ち、自己批判をする。
他人のせいにはしない。だからみんな、人として成長するんじゃないのかな?

何かを他人のせいにしては自分が成長できない。だから、自分がもっとできたはずだと自分を責めるんじゃないかな。
そして、自分に厳しくする人々は、他人には厳しくなんかできないんじゃない??他者には優しく寄り添い、自分を鼓舞する。自分に気合をいれるんでしょ。だから、輝いている。だから、魅力的。だから、成長し、だから結果を出す。

 

リーダーってそういうもんでしょ。

幸せになる方法があります

比べることやランキングに一喜一憂はやめませんか?やめれば幸せになるよ。

他者を批評したり、他者を評価したり、アドバイスを送ったり、教えたり、諭したり、叱ったりはやめませんか?やめれば幸せになるよ。

批評したり、論評したり、アドバイスするのではなくて、ただ、大声で応援しましょう。

純粋にただ応援しましょう
子供達を応援しましょう。
先生方を応援しましょう。
政治家を応援しましょう。
同僚を応援しましょう。
仲間を応援しましょう。
全力で地域を応援しましょう。
応援して応援して応援するのです。

—本日のまとめ—-
1. すべての「ランキング」を気にすることなかれ
2. 大学。それは、深く深く深く深く深く考えて、真理を追究するところだがや。
3. 日本人なら慣れている母国語の日本語で深く考えればいいっしょ。
4. 日本人が英語で深く考えるなんて難しいでしょ。
5. 英語よりも、もっとiPS分野やロボット分野を勉強しましょうよ。だって、英語はたんなる手段。
数学とか物理とか化学とか哲学とか歴史は学問。手段ではなくて、学問を勉強しましょう。
6. 人生一般論。自分と他者を比べない。他者を分析調査してもよいが批評や批判をしても仕方ない。
世の中はすべて比べちゃ、つまらないよ。比べちゃ、そこでお終いだよ。
兄弟を比べない。同僚同士を比べない。部下に評価なんかつけないよ。

こういうことをいえば、わかっているんよ。みんなからの反応。
綺麗事だよ。単なる机上の空論だよと。他者を批判せずにはいられないんだよね。人間は。
それもそうかな。仕方ないことだね。まあ、それができりゃ、苦労しないよ、っていう反応だろうね。

さて、このコラムを「投資哲学」に分類したのは、他者からの評価を気にせず、自分だけを深く見つめ直すことが投資プロセスだから。理論株価とはA社の理論株価をA社の現実の株価と比べるもの。A社とA社と比べることが投資の理論。 A社とB社を比べることは投資においては行いません。

いまの自分と過去の自分とは比べていい。比べていいのは自分と自分。弱い自分と情けない自分。もっと頑張れる自分。他人との比較ではありません。

(このコラムは英語学習の意義を否定するものではありません。英語ぐらい、ペラペラになりましょう。単語を一定以上の数を覚えるだけのことです。)

by jun yamamoto

2017年8月22日成長株投資の哲学  

Posted by 山本 潤