子育てコラム #2 親は子供の喧嘩に口を出さない!
子供同士のけんかに親が口出しをするのは・・・(子育てコラム第2回)
小さい頃、誰もが耳にした言葉でしょうね。 少子化の現代にとっては、 たとえば、学校などで、 こども同士が喧嘩して、一方が怪我をしたとします。 怪我を負わせた側の親は申し訳ないと思うでしょうし、 負わされた側は、怒って押しかけるかもしれません。 大事になるのは面倒ですからね。モンスターペアレント多いし。
もう十年以上前の話ですが、長男と次男が小学生のときの話です。
我が家では、 長男が次男を叩くということが日常茶飯事でした。 兄弟喧嘩です。
兄弟げんかの結末だけを見ると、 いつも、兄が力で弟を泣かせることになってしまう。 2年の年の差もあるでしょう。 すると見ている父親であるわたしとしては、面白くない。 ついつい、兄を怒ってしまいます。 怒られた兄はふてくされます。 そうなった過程を考慮せず、結果だけで判断されるからです。 そうはいっても、叩いたりつねったりするのはよくない。 それは怒るべきじゃないか。 暴力反対。 そう思っていました。
しかし、考えを変え、 あるとき、兄弟を呼び、「もう、親は子どもの喧嘩に口出ししないから、そのつもりで」と諭しました。 不思議です。その後、喧嘩の頻度は相当減りました。 喧嘩の頻度が激減したのです。
弟(6歳)は、変な「親へのアピール泣き」をしなくなりました。 そのため、兄は腹がたたなくなったようです。 それで喧嘩がなくなったのです。
悪循環(上から目線の仲裁型)
言い争い → 弟の親へのアピール泣き → 親を巻き込んだことへの兄の怒り → 取っ組み合いの喧嘩 → 兄が勝つ → 親が兄を叱る → 弟も兄も面白くない
「親はこどもの喧嘩に口出しをしない」というのは、世間一般にも正しいと思いますが、 家庭内の兄弟喧嘩についても正しかったのです。
知り合いにも同様のことを聞きましたが、 「別に喧嘩するのは悪いことじゃない。一人っ子は喧嘩さえもできないんだから」という方もいて、なるほど。
長男の友達で3人兄弟の家は、「喧嘩なんかしないねえ。まあ、父親も母親も家にいないからかなあ」。 なるほど。 兄弟喧嘩はさせておけ。兄が勝っても放っておけ。弟が泣いても兄を責めるな。こんな感じかな。
そうすると、報復の悪循環を断ち切ることができます。
好循環(放置プレー)(見守り型)
言い争い → 弟は親にアピール泣きしても効果がないのでアピール泣きをしない → 兄は弟に腹を立てない → 喧嘩したあと、一番つまらないのは実は当人たち → つまらないのでまた仲直りする
兄弟喧嘩に手を焼いているパパやママは、放置プレーちょっと試してください。
まあ、夫婦関係から組織運営までの一般論と一緒ですね。
子育て教育リテラシー
まとめ
なるべく子供には喧嘩をさせること。相手を泣かせても、泣かされても、すぐに口を出さないで、次に何が起こるかを見守ること。親のそうした態度が、子ども自身の持つ潜在的な力や底力を引き出すことになります。
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