中村超硬は買ってもいいのか?
ものすごく下がった銘柄はどうなるのか?
中村超硬がものすごく下がりました。8月8日発表の第一四半期短信で一気に赤字転落。これを受けて株価は終値2390円からたったの3日で一気に2300円台から1300円台まで下がりました。
こういう銘柄を買ったらどうなるのでしょうか?
もし、下落が最大のときに買ったら?
現在上場されている銘柄に限って、これらの銘柄が月間(前月の終わりから次月の終わり) で最大の下落をしたときに買うとどうなるのでしょうか?
- 現在上場されている銘柄の最新の時価総額をリスト化
- それらの銘柄の過去最大の下落幅をリスト化
- すべての銘柄について単純に最悪下落時の時価総額から、2018年8月末の時価総額の変化率を集計する
と言う方法で検証してみました。
(上場廃止銘柄は含めていません。廃止と決まったときにものすごく下がってるケースが多く、集計しにくかったからです。)
いつがひどい年だったか
最大下落が起こった会社の数を年ごとにカウントすると・・・
年 | 社数 |
2008 | 717 |
1997 | 422 |
2018 | 249 |
2016 | 204 |
2000 | 170 |
2009 | 162 |
1998 | 136 |
2015 | 133 |
2007 | 131 |
1992 | 125 |
2001 | 120 |
2002 | 120 |
1999 | 112 |
2013 | 111 |
2012 | 104 |
2006 | 100 |
1993 | 99 |
2017 | 92 |
2014 | 81 |
2003 | 62 |
2010 | 61 |
2011 | 59 |
1995 | 53 |
2004 | 50 |
2005 | 19 |
1996 | 15 |
1994 | 12 |
金融危機とライブドアショックのときが多いです。2018年が入っているのは、上場年度の短い会社がカウントされてるからかもしれません。(例えば上場三ヶ月の会社が、二ヶ月目に上場来で最大の下落をした、等。)
2008年、1997年、2018年は除外して計算します。
ヒストグラムにしてみる
で、お待ちかね。
下のヒストグラムは一番下落したときに買って、今年の8月末まで持っていたらどうなるか?と言う結果です。X軸が下落時からの増加(百分率)、Y軸が社数(その増加分に収まった社数)です。
上がる銘柄は上がってますが下がる銘柄も結構多いですね・・・・
結果
リターン | 社数 |
0%より上(とりあえずいくらか増えた) | 2330 |
0%より下(買ったらもっと下がった) | 561 |
10倍以上になった | 114 |
でした。
- ありえないぐらい下がった
- 多分上場は維持されそう
ということなら買って勝てるかもしれませんね。
じゃあ中村超硬は・・・?
その当たりの判断は自己責任で・・・・
ここから上場廃止になるかもしれません。
過去のデータが良かったからと言って、将来の結果がそれに当てはまるわけでもないです。
私は怖くてさわれません。
おまけ: 月間上昇が過去最大のときに買うとどうなるか?
ところで、月間で上昇が最大のときに買った場合どのくらい儲かるのでしょうか?
(2018 年はとりあえず外しました。ITバブル開始時の1999年とアベノミクス開始時の2013年も除外です。)
リターン | 社数 |
0%より上(とりあえずいくらか増えた) | 1783 |
0%より下(買ったらもっと下がった) | 1070 |
10倍以上になった | 85 |
勝率悪いですね・・・・。
8 注意: この分析の欠点
- 株価は分割などがどの程度考慮されてるかわからないので、時価総額を使いました。なので、増資で時価総額が増えたケースは考慮してません。
- 株が上がってそうな年、下がってそうな年、を適当に除外しました。除外の仕方を変えると結果も変わるかもしれません。
- インフレーションなどの細かいファクターは考慮していません。
- 以上の理由から将来予測に使えるほど精度が高い結果ではありません。
- 当然ながらこの結果を参考にしても成功するかどうかは保証しません。
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