東京キャッシュフロー勉強会 IR説明会について

2020年8月6日

東京キャッシュフロー勉強会 IR説明会について

8月2日に開催予定の東京キャッシュフロー勉強会

・株式会社Casa の説明会

・コモンズ投信の伊井社長の講演会

の2本立てです。
私も今からとても楽しみです。

案内及び申し込みはこちらをどうぞ↓

https://ws.formzu.net/fgen/S79453016/

会場参加が少なめなのが少し残念(仕方ないかもしれないですが・・・)

 

今後も継続していくにあたって、改めて、この会の紹介をさせていただきます。

 この会は名古屋の専業投資家アイルさん https://twitter.com/Zaimax3 が主催し、億の近道とリンクスリサーチが共催及びサポートする形で2018年5月にスタートした会です。
 アイルさんは名古屋で10年以上の長期にわたって勉強会を継続してきました。その会を東京にも根付かせたい思いで、アイルさんに東京での開催をお願いしたのがきっかけでした。コロナ禍にあって、2月から一時開催を中止していましたが6月から再開しました。参加する皆さんにも協力していただき、2020年6月で17回の開催実績があります。

この会が提供する価値は

・企業へ:”機関投資家”重視の是正による企業価値向上
・個人投資家へ:長期投資のスキルアップ

です。

 上場企業のマネジメント及びIRの方、参加いただく投資家の方に向けてこの会の位置づけを整理してお伝えしたいと思います。

〇上場企業の社長、IR担当の方へ

 株価と企業価値のギャップを埋めるのはIR活動です。
投資家向けの説明、コミュニケーションを改善することでギャップを埋める、本来の企業価値に近づけることができます。
機関投資家は大型企業中心の運用にシフトしており、成長初期の企業は個人投資家のファンを作るIRに注力すべきです。ファンになった株主は長期で成長をサポートする心強い味方になります。
投資家との対話の時間を2時間以上確保します。
ファン作りの場としてこの会を活用していただきたい。
 この会に登壇いただいた企業の感想
”これまで私が参加させて頂いた個人投資家の会合の中で、最も有意義な機会でした”

”参加の皆様の表情や、実際に頂きました数々のご質問の内容から、皆様の真剣さや研究熱心さが伝わって参りました”

”今後のIR活動に役立つご示唆をたくさん頂きました”

”参加の皆さまから真剣な質問を多数受け、とても良い刺激をうけました”
など。すべての企業が驚かれます。

〇参加される投資家の皆さんへ

 多くの投資家とともに1社あたり2時間以上かけて学ぶ機会は少ないはずです。
当日用に作成した資料を事前に配布します。
予習して参加することでその時間の価値はさらに何倍にもなります。
 本来の企業価値の半分以上は業績の数字以外の定性的な部分が占めています。
直接質問して、一つ一つ真摯に回答する企業の姿勢を見て、その企業の文化やマネジメントの質など定性的な面を感じてほしい。

開催する私たちの希望は
・企業と直接対話することで本来の企業価値に迫ってほしい。

・同じように学ぼうとする投資家がたくさんいることを感じてほしい。

・一緒に学ぶ仲間をつくるきっかけにしてほしい。

・他の参加者の質問を聞いて新たな視点に気付くきっかけにしてほしい。
月に1回程度ですが、他では得られないであろう価値を提供します。
できる限り時間を作って参加してください。
 

<参加費について>

 運営費を参加者で分担する趣旨で参加者からは1,000円程度の参加費をいただいております。
アイルさんとも相談しており、今後も参加費をいただく方針は変えない予定です。

 理由は2つ
 ①質を維持したうえで継続するため
  私は”価値のあるモノを得るには対価を払うべき”と考えています。
 その考えに賛同していただいた方が集まるからこそ質を維持しながら継続でき、
 毎回、良いものにしようと改善できるものだと考えています。

 ②個人投資家に対する誤解を払拭するため
  上場企業の個人投資家に対する評価が低い。
 ”企業の本質を理解しようとしない”
 ”優待、配当ばかり”
 ”短期で売ってしまう”
 機関投資家中心でIRしようとする企業から聞く言葉です。
 有料でも長時間にわたって理解しようとして集まる投資家がたくさんいます。学ぼうという姿勢の真剣度が違います。個人投資家への誤解を払拭したい。

 リンクスリサーチが企業からIRに関するサポートとして開催の手数料をいただくことも増えました。
・安定的な運営
・参加者の理解につながるためのレポート作成
・説明会資料の改善のアドバイス
など、説明会開催の対価としていただいています。都内の100名を超える大型の貸し会議室は会場費が高く、予定ほど参加者が集まらなかった場合には補填することもありました。
また、今回、コロナ禍で会議室に参加しにくい状況を考え、説明会をオンラインで提供できるようにビデオカメラ、ビデオキャプチャーカード、マイク等の必要な機器を購入しました。
オンラインで提供することで、
・遠隔地からの参加
・子育てで外出ができない方の参加
・海外からの参加
など、これまでに参加できなかった方々に参加していただきました。

 説明会の動画をWEBサイトにアップロードすることも予定しており、企業のIRコストを下げることにも貢献したいと考えています。

<登壇いただく企業について>

 基準は大きく2つ
 ①長期で成長が期待できる企業
 ②IRに注力されている(改善したい)企業
 登壇いただく際には、年に2回は直接説明することを継続したほうがいいですよ。
と伝えています。ファンになった投資家のため、新たなファンの投資家を作るために必要です、と。
 投資家側も、定点観測として、年に2回程度は聞くべきです。忘れていること、新たな発見に気付きます。
これまで登壇いただいた回数が多いのは株式会社Casa、中央自動車工業株式会社、メディカルデータビジョン株式会社が2年の間に3回、社長に登壇していただいております。どの会社も魅力的な社長で、毎回とても盛り上がります。機関投資家だけでなく個人投資家にも同様にIRをやりたいという思いを持っており、応援したい企業でもあります。

頑張る企業をサポートする。
学ぼうとする投資家をサポートする。
リンクスリサーチは企業と投資家をサポートしていきたいと考えています。

参加する皆さんと共に、長期的に開催していければと考えています。

以上、趣旨をご理解いただき、

皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

 

追伸(おまけ):応援したい企業

〇IRを頑張る企業、熱い経営者を応援したい

 株式会社Casa 8月2日に登壇いただき、東京では3回目です。
個人投資家を軽視する企業が多い中で同社は、機関投資家、個人投資家の区別なく、IRには積極的です。
特に宮地社長は大変魅力的な社長で、毎回お話しを聞くのを楽しみにしています。
(最近はIR担当に任せることが多くなったようですが)
その魅力の一つをご紹介します。

小型株を中心に大暴落となった3月中旬に
株主に対するメッセージを発信

 私は投資家の皆さんにも有益な情報を提供することもできず、企業の方に対しても何もできずに途方に暮れていました。

そこで、これまで取材させていただいた企業のうち、特に懇意にさせていただいていた企業の社長やIR担当の方あてにメールをしました。
御社の株主、多くの投資家にメッセージを送ってほしい、と。

そこで、即座に返信をいただいたのが宮地社長でした。

私からの発信 2020年3月13日(金) AM2時31分
宮地社長からの返信 2020年3月13日(金) AM5時39分 (同日早朝、3時間後です!!)

返信メール:
”社員に向けては言っていましたが株主様に向けてはできていませんでした。
気付きをいただき、ありがとうございます。
対応させていただきます。”
とのこと。

そして
3月16日にリリースがありました。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7196/announcement/56850/00.pdf

このころは企業から新型コロナウイルスの影響について言及するようなリリースはほとんどありませんでした。
新型コロナウイルスの感染拡大による事業への影響が不透明な状況で、関連する適時開示は控えるように、というような通達があったようです。

その後、他にも続々とメッセージを出していただく企業が増え、うれし泣きでした。

*私が3月13日に送付したメールは以下のようなものです。
(夜中に急に思い立って送ったので、ちょっとおかしいと思った担当者もいらっしゃったかもしれませんw)

いつも大変お世話になっております。
株式会社リンクスリサーチ小野です。
突然のメールで失礼いたします。

この度は、一つお願いがあり、メールを送らせていただきました。

〇株主向け、投資家向けのメッセージ
”株主向け、投資家向けに前向きなメッセージを送っていただきたい”
”いつも応援してくれている株主に対して、応援のメッセージを送っていただきたい”
というお願いです。

 ご承知の通り、現在、世界で新型コロナウイルスの感染が拡大しております。
世界経済への影響も懸念されており、急激な世界株安も発生しております。

このメールを書いている間も米国株式市場で2度目のサーキットブレーカーが
発動しているという異常事態です。

急激な株価の下落に対して、多くの株主が含み損状態となっています。

世界株安という状況でも売らずに御社に投資し続けているのは
御社の事業を応援したいという気持ちを持っているからです。

そんな株主が苦しんでいるときに、社長自らが応援のメッセージを送れば
株主は心強く思うでしょう。
そんな企業の株は一生売りません。
長期の株主になります。

株主の皆さん、投資家の皆さんは社長からの前向きなメッセージを待っています。

”新型コロナウイルスの影響はない”
と宣言していただきたい、ということではございません。

例えば、
”これからどんな影響があるかわからないが、
有事に慌てることなく、起きたことに対してしっかり対応していきます”
”何があったとしても、終息させた後には改めて自社の事業によって社会に価値を提供し続けます”
”引き続き応援よろしくお願いいたします”

という当たり前のメッセージで十分です。

当たり前の言葉でも、このタイミングで株主に向けて発信すれば株主は
涙を流して喜ぶでしょう。

御社のWEBサイト等で発信していただければ
そのメッセージを弊社で”全力で”拡散させていただきます。

2020年8月6日コラム

Posted by ono