理論株価クイズ009 落ちる林檎を見る時に林檎に囚われるな

落ちるりんごを見てもりんごに囚われない

300年以上も前に落ちるりんごを見て落ちない月との対比で万有引力を計算した人がいます。あやかりたいものでもす。電車に乗って急ブレーキがかかった時に、電車が急に止まったと憤慨せず、物事(電車)には囚われず、[慣性の法則]に世の中は従っているんだなあと思う今日この頃。彼ならば金融市場においても万有引力を発見したでしょう。

理論株価009は記述問題です。市場における等加速度運動を記述せよ

(解答例)

配当D(t)を時間(year)に関する関数とした時に、D(t+1)/D(t)  は年率速度を表します。配当の年率変化率ですね。

配当成長率のことです。

加速度は速度の微分でしたから、等加速度とは成長率D(t+1)/D(t)一定ということです。

つまり意味するところは、連続複利の配当成長率LN(D(t+1)/D(t))がいつも同じということでこれをg_constと書き直せば、

D(t+1) =   D(t) EXP(g_const)

D(N)  = D(0) EXP(N g_const)

ただし、D(0)は初年度配当でD(N)はN年後の配当を示します。

EXP(x)はネイピア数eのx乗を意味します。

LN(x)はe^LN(x)=xとなるような成長率を意味します。

毎年の配当成長率が一定のものを見たら彼は、偶然とは思わずに、自然な等加速度運動と考えるでしょうね。

このような等加速度運動を、金融では、リスクフリーレートと呼びます。米国債の利回りが連続複利で2%であれば、少なくともEXP(2%)の割合で増えていくのですね。

ただし、その時々の価格が動くので再投資リスクはあります。 

「長期投資の歌 part 1」を作ってみました 

日経新聞を読んで モーニングサテライトを観て

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四半期決算確かめて 業績の進捗をはじいて

IR資料を読み込めば確信が得られるの?

沈む夕日は切ないほど 美しいのにtop gearで落ちていく 地面がガラガラと崩れる 

回り出す 地球を身体で受け止めよう

自転の速さに圧倒されてクラクラとしゃがみこもう

落ちるリンゴを見るときはリンゴに囚われる