断酒の効能

2021年3月10日

垣渕洋一先生の著書「「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本」(青春出版社)

垣渕洋一先生の著書「「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本」(青春出版社)を拝読。

先生の著書はとても参考になりました。ネタバレはいけないので書けませんが、お酒に対する概念がひっくり返りました。リラックス効果や酒は百薬の長といわれていたのですが、それはとんでもない嘘であることが医学的な見地から書かれています。要は飲酒習慣とは依存症のひとつ。

拙者も遅くはなってしまいましたが、ようやく断酒を始めました。本日で77日間一滴もアルコール飲料を口にしておりません。大晦日も正月もそしてたびたびある顧客との懇親会もアナリスト仲間との打ち合わせの後も、わたしはノンアルコールビールで乾杯しております。なければウーロン茶。最近は飲まない人が多数になりました。レストランも居酒屋もどこもかしこもしっかりとノンアルコールものはびっしりと在庫をもってくれており、断酒環境は完璧です。

思ったよりも断酒はハードルが低いものです。そして健康面や仕事面やプライベートでプラス面しか思い浮かびません。備忘録として断酒の効能を箇条書きにしてみたいと思います。

断酒効果 その1 集中できる時間が数割増しに

当然のことですが、アルコールのない状態で脳がよく働いてくれます。断酒するまでは、お酒を飲むと集中力が下がってしまい、意欲が落ちて、やれることはボリボリとおつまみをだらだら食べてしまうこと。そして面白い動画や映画を見て夜の時間が終わってしまうことが多かったのです。断酒してから、仕事をようやく終えた後、夕食を食べて家事をこなし、ああ、10時かあ。じゃあ、ちょっと勉強しよう!という生活になりました。わたしはこう見えても数学科の博士課程後期の社会人学生です。数学のアップデートや復習が必要です。12時ごろまで勉強するようになりました。集中できている時間が数割増した感じです。生きててよかったとしみじみ感じます。特に新型コロナが騒がれるようになってテレビが極端につまらなくなり、とうとう、全く見なくなりました。テレビも大河ドラマなどを昨年などは楽しみにしていたのですが、よくよく考えると、数学を勉強している方が断然楽しいことを自覚し、あえて見なくなりました。断酒後は勉強する時間や集中する時間が本当に増えました。

ノーベル物理学賞を受賞したファイマン先生はその著書の中で、若いときは酔っぱらって気分よくパーカッションを叩き陽気になっていたが、ふと、「あれ、自分の仕事道具は脳みそだった。それにダメージがあるお酒は飲むのはやめよう」と思って、その後、ぱったりとお酒をやめたとあります。もちろん、大天才で文才もあったファイマン先生はお酒を飲まないのは当然だったでしょうが、乱高下を伴うマーケットや株価という荒波に毎日揉まれる弱いわたしはストレスのある生活でしたのでなかなかお酒をやめられなかったのです。ところが数日やめてみると実は特に困ることはありませんでした。やってみるものです。

断酒効果その2 健康になり医療費が激減

お酒はかなりのカロリーなのです。そしておつまみが栄養過多になりやすい。健康診断では尿酸値とか中性脂肪とかの数値が悪くなっていたのです。それで3つも投薬を受けていました。お酒をやめて健康診断を受けるとほぼ数値は正常値に戻ります。ですので毎月の医療費もなくなります。薬から解放されると副作用がないのでますます集中できるようになります。

断酒効果その3 体重が適正になります

当然、体重は徐々に適正水準になります。私の場合は昨年の10月にストレスと食い意地から朝昼晩と節操なく食べ過ぎてしまったこともあり今よりも10キロも重い体重でした。なんと昨年、社会人になり30年で過去最高の体重を記録してしまったのです。これではいけないと思い断酒したのですが、体重が徐々に低下していくと毎日に張り合いが出てきます。食事もカロリー計算などをするようになりました。体重が10キロ落ちると何がうれしいか。それはジョギングなどが疲れなく長距離が走れることです。あるいは短距離のダッシュなども気分よく全速力で走れます。数日に一回ぐらいは全速力で体を慣らすことで体調がよくなります。散歩も速度も上がります。膝への負担も減ります。

断酒効果その4 肩こりが解消

私の場合、取材や資料調べなど長時間、パソコンを打ちます。姿勢も座る時間が日に8時間を超えます。首や肩や背中や腰などのコリがすごく首などはもう10年も前からガチガチでした。断酒して体重も減少すると、ストレッチなどの効果も高まるようです。ツボを自分で押したり、運動が苦にならなくなったので歩きながらツボを押したりしていたら不思議なことに全身のコリがだいぶマシになったのです。

断酒効果その5 寝起きのよさ

断然、目覚めはよくなりますよ。断酒、本当におすすめです。

断酒効果その6 金銭的なメリット

酒を買うお金やおつまみを買うお金が不要になりました。人生に換算すると1000万円の節約になるでしょうか。

断酒効果その7 波及する断酒

妻も飲まなくなりました。自分だけではなく家族が健康になりました。

全力疾走できたり、長距離が走れるようになったりします。みっともなく出ていた腹が凹むのはうれしいことです。医療費がなくなりお酒を買うお金も不要になりました。

健康になるのはお金では買えない価値です。しかし、なんといっても集中力が高まることは仕事に大きなプラスです。そして趣味にもプラス。集中できる時間が数割増しで確保できるのですから。その時間には密度がある。経験にも質がある。集中力高く生きることのすがすがしさといったらない。わたしも脳みそを使って仕事をしているわけで、脳に意図的に毒を流しては仕事に不利です。もう若くないのでしっかりと体をメンテナンスしなければなりません。顧客に迷惑はかけられないし、家族にも迷惑はかけられないのです。自分の体は自分だけのものではないのです。この77日間は夢のようでした。もう酒のある生活には戻れません。

お酒??とんでもない!!もう飲むのは絶対に嫌です。断酒期間はいつまでと決めています。それは日本国家がカーボンニュートラルを達成するまでの願掛けです。

2021年3月10日子育て・教育

Posted by 山本 潤