◆かぶざんまい!! 6皿目『期待値で買って、期待値で売る!』 by相川伸夫
◆執筆理念
・極力難しい言葉を使わない(使う時は注釈する)ように意識し、伝える、伝わることを重視!
・堅苦しい感じとかを全く抜きにして、ぶっちゃけトークで書く!
・資産が増える、心が豊かになる等の読み手に価値がある文章を書く!
このような理念のもとにアツい想いを書かせて頂きたく思います(^^)/
6皿目『期待値で買って、期待値で売る!』
今日の記事はこれまでのマインドに関する内容ではなく、株式投資の実践に関する内容にシフトしたいと思います!
もちろんマインドが確立できていないとフワッフワに行動もビジョンも揺れてロクなことにならないので非常に大事です。
- 『自分は何がしたいのか?』
- 『目標はどこか?その為にどうするのか?』
-
『どういう行動や思考をすべきか?』
自分に言い聞かせる意味も兼ねて、これからも一生言い続けます(笑)
さて、今日の本題です。
【期待値】は投資でも投機でも博打でも勝ち続ける為に必須!!
そもそも期待値という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
- この銘柄は期待値が高い。
- 次の本決算は期待値が低い。
- 期待値が高まる瞬間を狙って入りたい
- 連日の報道で期待値が高まってきた
- チャートが崩れたことで期待値が下がった
おおよそこのような文法で使われているのを見たり、聞いたりしているかもしれません
しかし、上記の【期待値】という言葉の用法と全く異なる、というか不適切な使い方が混じっていますがわかりますか?
……そうです!!こういう事ですね!
- この銘柄は期待値が高い。
- 次の本決算は期待値が低い。
- 期待値が高まる瞬間を狙って入りたい
- 連日の報道で期待値が高まってきた
- チャートが崩れたことで期待値が下がった
1~3は義務教育で習う数学的に求める期待値の事です
4~5は国語的な意味合いだけの雰囲気、臨場感、熱気のような意味合いで使っています。
勝ち続ける為に必要だと言っているのは数学的に求める期待値の事です!
期待値ってなに?
期待値は高校の数学の授業で触れる考え方なので、ほとんどの方が問題として解いた経験があるはずです!
それが投資・投機・博打において勝ち続けるためには必須ともいえるほどに重要なものです
計算の仕方はとても簡単です!発生確率とそれによって得られる報酬を掛けて足すだけ(^^)/
次のような例題をやってみましょう!!
Q、サイコロ(1~6の六面体)一つを掛け金300円で1回振れて、サイコロの出た目によって報酬がもらえるとする。
このゲームでの期待値を求めてください
ー報酬ー
1の目=100円
2の目=200円
3の目=300円
4の目=400円
5の目=500円
6の目=600円
期待値を求める計算式
サイコロの出る目は等しく1/6、確率と報酬(結果)を掛け合わせる
1の目=100円×1/6=16円
2の目=200円×1/6=33円
3の目=300円×1/6=50円
4の目=400円×1/6=66円
5の目=500円×1/6=83円
6の目=600円×1/6=100円
掛け合わせたものを全て足し合わせる
16+33+50+66+83+100=348円(四捨五入しなければきっちり350円になる)
つまりこの事から掛け金300円当たり350円もらえる期待値があるのでやればやるだけ儲かるというお年玉みたいなイベントという事が分かりました!!
この掛け金と期待値の関係を表すために期待値を掛け金で割ります。
- 350円÷300円=1.166
このゲームは期待値1.16(還元率)のゲームと言えます
より深く期待値を学びたい方はYouTubeにたくさん存在しているので是非ご覧ください!
一般的には期待値が+、1を超えるゲームはまず見つかることはありません。
見た瞬間にやれば儲かると思うものは誰もがやるからです。
それはギャンブルだけではなく事業経営もそうです。手軽に儲かりそうならすぐにブーム化して需要を供給が超えて期待値がマイナスになるのです。
最近だとタピオカ、ちょっと古いところで水素水販売とか(笑)
※↑は期待値の考え方とは違うけど、要はすぐに分かるものには期待値+が少ないってこと
実は株式投資の世界には期待値+のゲームがたくさん落ちてるんですわ(笑)
株式投資はグチャグチャでカオスです。そのおかげで期待値が+状態のものが大きな-を含めてごちゃまぜに入り混じってるのです。
そんな期待値+の物をひたすらに探す作業を企業分析や財務分析という言葉でみんな呼んでいるんですね!!
そこで今日の議題はこちら!
Q、株買う時に勝つ確率だしてる?
数字というのは大変に便利で、深い概念や定義に気付かせてくれます!
今回使うのは凄い簡単な計算です!!
慣れればザックリ計算で買いかどうかの当たりを付けれるようになります。
例えば決算持ち越しをしようか悩んでいるときに次のように計算します
- 良い決算が出る可能性〇〇%
- 何も出ないコンセンサス通りの決算の可能性〇〇%
- 悪い決算が出る可能性〇〇%
良い決算の上振れ根拠はなるべく具体的に!
- 『既存店の月次が平均110%』
- 『今年は晴れの日が去年より10日多かった』
- 『住宅着工件数が前年比2%増』等
Goodシナリオの前提条件や根拠から上振れの上限はこれくらいかな?って見積ります
悪い決算の下振れ予想は基本的にはこれと同じです!
- 『今期の2月稼働予定の新設設備の稼働が2か月遅れたとしたら』
- 『景気後退の影響で前年比10%マイナスの売上だとしたら』
などの根拠から下振れの下限を見積もります
1、2、3のそれぞれの決算が出た場合の株価がいくらになるかをザックリと想定します
※こんなのはザックリで構いません。不確定なことを勝手に妄想してるだけなんだから適当でいい!スピーディーにこなす!
現在の株価が1000円だとして…
- 1、Goodの発生確率30%⇒で株価は1200円
- 2、Normalの発生確率50%⇒で株価は900円
- 3、BADの発生確率20%⇒で株価は600円
⇒1200円×30%+900円×50%+600円×20%=930円(期待値)
こういう結果になると思ったら一度決算前にポジションを外した方が良いと思いません?
もちろん、未来がどうなるかは全くワカリマセン!
想定通りの決算が出ても想定株価より買われるかもしれないし、買われないかもしれない。
自分の予想が全くの的外れかもしれない。
だからと言って『未来を想定しない人間に、より良い結果が掴みとれる訳が無い!!』
発生確率の見込みが正しくないかもしれない。想定株価もズレズレかもしれない。
それらの悩みのすべては、最初から誰もが当てれる物ではない。そして己のレベルさえ上げれば精度が上がるもの!!
直近のチャート推移や全体の温度感なども関係するし、その銘柄特有の癖もある。
キャッチボールでボールコントロールを良くするための練習は、
ー狙って、投げるー
⇒ズレを意識して、もう一度ー狙って、投げるー
これを繰り返す。
安定したらボールの強さを上げてさらに高いレベルを目指す。
株式投資の世界も全く同じ!
ー狙って、撃ちぬく!ー
的も狙わないで撃っていたって上達はとても遅い。
さっきの例は投機だけど、これは投資でも同じ。
投資の場合は下値目処のBADシナリオと上値目処のGoodシナリオで判断すればいい。
つまり、期待値が1を超えるタイミングで買い、株価上昇やシナリオ変化のタイミングで期待値が1を下回ったら売るという戦略は大変有効だ!
個人投資家の最大の武器は時間
無闇やたらにバットを振らなくていい。
期待値が高いと思ったものに対して、自信を持ってバットを振りぬこう!!!
その結果BADシナリオで損を出しても胸を張ろう!!!
あなたは前向きに計画的に戦略的に戦い、そして敗れただけなのだ!
次は勝てる!!次こそ勝つ!!
投機でも投資でも勝ち続けるという事は期待値を意識して、勝ちやすい状況で戦う事が最も重要だと私は思う!
成すべきことをきちんと積み重ねていきさえすれば、運用能力は必ず上達します!!
【かぶざんまい!!】では自信と勇気と気付きと学びと安心とリテラシーとその他色々お届けしていきますのでよろしくお願いします♪
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