9514 エフォン 訪問 好感持ちました!! by yamamoto

2018年12月27日

記事の書き直しについて

輸入材料をつかった発電に関して一部、不適切な表現がありました。関係者の方々にはご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。関連箇所については、本日、削除をいたしました。(山本 2018年9月6日)

 

面白い企業。

バイオマス発電事業者だ。

地域の木材しか使わない。国産木材のみ。循環型社会を志向する。

FIPという考えが欧州では当たり前だ。

これは、再生エネルギーはもともと割高なんだが、地球温暖化防止のためには、再生エネルギーを割高であっても、好んで使うという制度。フィード イン プレミアムという。

日本では、どこかのだれかが太陽光を40円に設定させて、ファンドやらバカでも儲かる仕組みを導入したが、結局、残ったのは中国製のパネルとファンドだけ。日本の産業を強くしつつ、日本人に稼いでもらってこそ、お金が日本に止まり循環する。日本の太陽電池メーカは青色吐息で全滅。FITとはなんだったんだろうか。儲かるからやるという連中は、環境のことや周りのことは考えていない。自分が儲かればよいという考え、それだけだ。

FITでは、バイオマスも昨今、迷惑な動き。海外からのパーム油等の輸入で一儲けしたいという輩ばかり。契約が膨らんで、FIT価格は下がるだろう。まさに、太陽電池の二の舞だ。

なんで、わざわざタンカーで運んだLNGで発電しなければならないのか??なんでわざわざバイオまで輸入材を使わなければならないのか。本末転倒。

杉を植えすぎた日本。気が付けば、輸入木材に淘汰された林業。木こりがいなくなり、日本の山々は手入れが全くできなくなり、伐採しても追いつかないバカな状況。この無駄に生える杉をバイオマス発電に回せばそれで済む話だ。燃やしているのは、たったの500万トン。5000万トン以上の年間の杉の成長があるから、もっと切らないとダメなんだ。バイオマスすれば、一石二鳥。花粉も少なくなる。輸入しなくともよくなる。木こりという職業が増える。地域振興になる。エネルギーが自給できる。バイオマスだから、樹木成長の過程でCO2を吸収してくれる。まさに、循環型社会が実現するというのに。それをしらけさせたのがFITという拙速な考え。やめましょうよ。こういうバカなことは。

政治の目的は、短期的にファンドに儲けさせることではないはずだ。

お金を地域に落として、疲弊した林業や地方経済を立て直すこと。電力だけの問題ではなくて、これは国がちゃんと成り立つかの問題なんだけどな。

日本の林業を蘇生させ、燃料を地域から購入して、日本の地方経済や一次産業を元気にするための制度に再生エネルギーを普及できれば一石二鳥なんです。

少なくともエフォンは地域を考える会社だ。

島崎社長は歯切れよかったです。

地域経済を支えている彼らにとっては、電気は「安い」「早い」「簡単」の牛丼ビジネスじゃないんだという憤り。

「みんな電力」という会社が急成長している。FIPはこれからの日本の生き様になるだろう。「高くても、わたしは再生Eを使う。ガソリン車なんで死んでも乗らないわ」という人々が増えていくのだろう。

エフィオンは、白河、日田、豊後大野の3基のバイオマス発電に加えて、4基目、5基目を立ち上げる。

白河発電所
エフォン日田
エフォン豊後大野

確かに固定価格制度があるから、90億円の投資で発電所一基ができて、30億円の売り上げ、8億円の営業利益が創出できる。だから、業績は今後数年間は右肩上がりだ。

大手にはない、賢い経営をしている。

バイオマスとは、国産木材だから、水分が多い。ただでさえ、湿気の多い国。そこで発電するボイラーも自社でメンテをする。運営ノウハウがあるという。

これまでの電力会社は東電を始めとして、役人気質。コストがまずあって、コストプラスで売り上げを立ててきたから、努力をしてこなかった。そこに、電力の自由化。こういう低コストに走らない特徴ある会社が頑張ってほしいですね。

ということで、バリエーションは書かないけど、とても好感を持ちました。

ヒストリカルデータ
過去の業績推移。大震災のときにピンチであった。近年に急成長

当初は営業損失の年も多かった。

この数年で大きく改善している。

リスクはFITの制度が国民負担が重くなっていること。FIT制度満了が迫っていること。

 

2018年12月27日銘柄研究所

Posted by 山本 潤