4374 ROBOT PAYMENT サブスクビジネスをサポート 投資積極化で成長を加速

2023年7月17日

4374 ROBOT PAYMENT サブスク事業者をサポート 上場を機に成長を加速

7月17日(日) 東京CF勉強会でご登壇いただきます!

*終了しました

ポイント

・成長するサブスク市場でサブスク事業者をサポート

・決済の”ペイメント事業”と請求業務サポートの”フィナンシャルクラウド事業”を展開

・毎月計上されるリカーリング収益の割合が9割以上

・中期経営目標2026年12月期売上高51億円に向けて投資を積極化

・サブスク市場、ネット決済市場の拡大が成長を後押し

 

株式会社ROBOT PAYMENT は2021年9月に上場。

ネット決済代行サービスと請求一元管理のサービスを提供。

特にサブスクビジネス事業者向けサービスに強み。

 

<事業内容>

ペイメント事業とファイナンシャルクラウド事業を手がける。

売上構成はペイメント事業が64.5%、フィナンシャルクラウド事業が35.5%。(2021年12月期)

 

〇ペイメント事業:サブスクビジネスに必要な機能をまとめて提供

ECで購入した時の決済手段として、様々な決済事業者に対しての窓口として一元管理する決済ゲートウェイ機能を提供する「サブスクペイ」を提供。

*”サブスクペイ”サイト
https://www.robotpayment.co.jp/service/payment/

 

〇フィナンシャルクラウド事業

「請求管理ロボ」、「請求まるなげロボ」サービスを提供する。

「請求管理ロボ」は請求業務に必要な機能を自動化するクラウドサービスを提供し毎月の請求業務の効率化する

「請求まるなげロボ」は企業間取引における与信・請求・集金・入金消込・督促業務を代行する。

*サービスサイト

請求管理ロボ
https://www.robotpayment.co.jp/service/mikata/

請求まるなげロボ
https://www.robotpayment.co.jp/service/marunage/

<特徴・強み>

高い成長性と安定性を両立

高い成長を達成するとともに安定性も実現している。
主要サービスである「請求管理ロボ」、「サブスクペイ」のリカーリング収益比率はそれぞれ96%を超える高い水準を維持している。2022年3月単月のリカーリング収益比率は96.4%解約率は全社で0.52%(2021年1月~12月の月次平均)となっており、安定的な収益を達成している。

 

事業別の特徴と強みはそれぞれ以下の通り。

〇ペイメント事業

「サブスクペイ」ではサブスク事業者がサブスクビジネスを展開し、成長させるために必要な機能をそろえる。

サブスクビジネスは定期課金、安い単価で大量の取引を行う、という特徴があり、取引拡大のためには事業開始当初から多数の顧客を効率的に管理することに加え、顧客それぞれのニーズに対応した決済手段を提供することが求められる。

「サブスクペイ」は顧客管理、決済手段、自動課金といったサブスクに必要な機能を一括して提供することで、サブスク事業者の成長をサポートする。

・顧客管理機能

決済に必要な情報だけでなく、顧客情報まで収集・管理できることに加え、決済フォームに連動して顧客情報を取得でき、決済情報と紐づけて管理・分析できる。

・決済機能

クレジットカード決済、口座振替、銀行振込、コンビニ決済、掛け払い決済とほとんどの決済手段に対応する。

 

 

・豊富な継続課金機能

継続課金・サブスクモデルに必要な決済機能をそろえ、課金日・周期・回数金額等を細かく設定・変更が可能。毎月の決済を自動化し、負担を減らす。

大手の事業者であればコストをかけて自社にあったシステムを作ることも可能だが、中小規模の事業者がサブスクのサービスを提供しようとすると、これらを自由度高く、自社にあったシステムを作るための資金も人的余力もない。導入により、自社のモデルに合った課金方法を作ることができる。

 

〇フィナンシャルクラウド事業

「請求管理ロボ」、「請求まるなげロボ」を提供する。導入企業は請求関連業務から解放され、コア事業に注力することができる。

請求管理ロボ:毎月の請求業務を約80%削減するクラウド

・請求書業務の自動化
・債権管理の自動化
・請求代行サービス

などの機能を提供し、請求書の発行・送付、入金消込の煩雑な業務から解放してくれる。

 

請求まるなげロボ:売掛金100%保証の掛け払いサービス。請求にかかわる業務を一括でサポートする。

企業間取引における与信・請求・集金・入金消込・督促業務を代行する。
請求にかかわる事務作業不要で、与信・請求・回収状況の確認管理を一つのシステムで行うことができる。

”請求情報をアップロードするだけ!”

 

<業績>

2022年12月期第1四半期は売上高399百万円、営業利益33百万円。主要サービス別では「請求管理ロボ」は前同比+44.1%、「サブスクペイ」は同+17.3%と高い成長を達成している。

 

 

<成長戦略>

2026年12月期を最終期とする5カ年の中期経営目標を発表している。

2021年12月期実績の売上高14億円、営業利益2億円に対して、最終期に売上高50億円、営業利益12億円を目指す

 

積極的な投資により成長を加速させる。

〇サービス別の2026年12月期売上高目標

・請求管理ロボ
2021年12月期実績 495百万円
2026年12月期目標 2,806百万円

サブスクペイ
2021年12月期実績 900百万円
2026年12月期目標 2,205百万円

〇費用投下の計画

今期2022年12月期は目標達成に向けて、広告・採用・開発すべてにおいて投資の絶好の機会と判断し、費用を投入する。

・広告

 電子帳簿保存法改正、インボイス制度施行に向けた電子インボイスの普及など、電子データによる保管・管理に対するニーズが高まるというマクロ環境の後押しがある。
認知度向上がアカウント増加につながるタイミングと判断。

例:認知度向上のため、タクシー広告枠で放映開始

・採用

 上場による知名度向上で採用に好影響が出ており、採用にかかるコストが下がっている。この費用対効果が高い状態で採用活動を強化する。

・プロダクト開発

 大手顧客向けに注力する中で、前述のマクロ環境の変化を受け、大手企業がいち早く請求書電子化の検討を開始することが見込まれている
実際、大手からの問い合わせが増えている中で大手顧客向けの要件にあったプロダクト開発に着手する。

積極投資により2022年12月期は営業赤字となるが、2023年12月期より黒字化を見込む。

市場環境の状況を踏まえてさらなる売上成長につながると判断すれば計画以上の広告宣伝費等の追加投資を行う

<拡大する市場>

〇ネット決済代行の市場拡大

”2020年度のネット決済代行サービス市場は、国内EC市場の成長を背景にコロナ禍にも関わらず、前年度比118.8%の約3,570億円。2021年度も新型コロナの影響で、旅行やチケット販売などの取引量が下げ止まったまま、家電や日用品、デジタルコンテンツなど、巣ごもり消費で高い伸びが続く分野もあり、前年度比116.9%の約4,170億円と予想される。”

https://mic-r.co.jp/mr/02150/

*ECにおけるネット決済代行サービス市場の現状と展望 2021年度版

 

〇サブスクビジネス市場

サブスクとは「サブスクリプション(subscription)」の略で「定期購読、継続購入」という意味がある。

もともと新聞や雑誌の定期行動に使われていた。顧客が月1回、年1回などで料金を支払って受けられるサービスをさす。当初は美容製品やサプリメントといった製品での利用が多かったが、多様な製品・サービスで導入が進んでいる。音楽配信サービスの「Spotify(スポティファイ)」、動画配信サービスの「Netflix(ネットフリックス)」、「Amazon Prime Video」なども月額制のサブスクリプションのサービス。

・サブスクビジネスのメリット

サブスクリプションサービスが拡大した背景は提供する事業者側、サービスを受ける利用者側に次のようなメリットがあるためである。

事業者側

最大のメリットは売上が継続的に得られること。初期導入費用を抑えることで新規ユーザーが獲得しやすくなり、利用状況を随時把握しながら継続的なサービス改善につなげ、安定的な収益源とすることが可能となる。

利用者側

初期費用を抑えられ、利用を開始しやすいこと。サービスによってはモノを所有する必要がないため管理や置き場所が不要というメリットもある。さらに契約期間中は利用し放題となるサービスが多く、利用しただけ得になる。

国内のサブスク市場の規模は年々拡大しており、2022年度は1兆円を超え、さらに成長が見込まれている。

*2021年10月 日本サブスクリプションビジネス振興会のリリース

 

<バリュエーション>

時価総額 56億円

株価 1,504円

PBR 9.59倍

無配

 

2023年7月17日成長株投資, 銘柄研究所

Posted by ono