配当利回り投資に絶対不可欠な視点 by Ono

2019年12月6日

配当利回り投資に絶対不可欠な視点

配当利回りで投資をする方の考えは
”株価の上昇、下落をあまり気にしたくない”
”年に決まった配当がもらえれば十分”
と、落ち着いて投資をしたいという心理ではないかと思う。

配当利回り投資をされている多くの方の考えや判断基準を見ると
非常に大事なポイントが抜けているのではないかと感じた。
もちろん、秘密にしていて書いていないのだとすれば
私がその秘密を暴露してしまうとすれば申し訳ない。

投資の世界で

”絶対”

は禁句?だが、あえて言いたい、

絶対不可欠だ!

配当利回り投資は、
”株価の動きをあまり気にせず長期で安心して投資をしたい”

と言う考え。
つまり、今期だけ4%の配当をもらえばいい、ということではないはず。

例えば、
”10年投資したまま放っておいて、毎年4%もらえる”
そんな感覚だろう。

確かに、4%毎年もらえれば、
もし、10年間で株価が20%下落しても、
20%の投資収益となる。

安心感はあり、一喜一憂しなくても投資できそうだ。

しかし、その判断基準が気になる。

ROE、売上、利益率、配当性向

それぞれ、企業の現状を把握するうえでは悪くない判断基準だと思う
しかし、それだけでいいのか?

これらは
今しか表していない指標
これから10年20年と長期で投資をするのに、
今だけ見て、長期で安心して投資ができるのか?

私が配当利回り投資で絶対不可欠と考えるポイントは次のようなもの。

過去15年程度の業績と配当方針を追うこと

どんなポイントで見るか
①業績の変動を見て何があって今があるのか
 15年程度過去までさかのぼるとどんな企業も
 社会の変化、XXショックなど、外部要因の影響を受けて
 業績が大きく影響を受けることがある。
 もちろん、外部だけでなく、内部でも成長と共に変化があり、
 業績に大きな影響を与えることトラブルがないとはいえない
 その際にどんな経営判断を行ったか
 事業売却、リストラ

②業績悪化時の配当を見る
 企業の行動とその時の経営判断の中で
 配当政策をどう実行したか(減配、据え置き、など)

〇どうやって調べる

情報の取得方法は様々あるが、証券会社等で提供しているとしても
最長でも10年程度か。

あと5年分を取得するかどうか
企業のウエブサイトに行って
過去の有価証券報告書を見る

なければ、企業に電話して聞く。

面倒くさがってはだめだ。

面倒でやらない人が多いことほど大事で、人に差をつけることができる。
長期で安心して投資するためにもこの一時はじっくり時間をかける。
納得して、安心して投資するための作業なのだから。

Q. 社歴が浅い(またはデータがない)場合どうすればよいか

・・・
答えは簡単である
高配当利回り投資で

”社歴が浅い企業は投資対象外”

それでいい

東証1部で、配当利回り3.5%以上の企業は140社以上ある。
その中からじっくり調べて10銘柄程度を選び出せばいい。

安心して投資をするのに
どんな経営判断をするかわからない企業の配当利回りを
投資判断の基準として重要視すべきではない。

今回のテーマである
高配当利回り投資は
意外と面倒
しかし、その面倒を乗り越えれば長期で安心した投資ができる

一つの例を挙げよう

6301 コマツ

〇株価

長期の株価

2018年1月を高値から一時半値くらいまで下落したのだから
投資されていた方の心中はおだやかではなかっただろうことが予想される。

〇配当利回り

そのおかげで配当利回りは4%を超えている。

グラフは

2006年から2019年9月までの配当利回りの推移

現在の配当利回りは過去の比較でみても最も高い水準にある。

〇過去の配当政策

過去の10年で減配はリーマンショック直後の一度だけ

Q.リーマンショック同様の事が起こったら減配するんじゃないの

資本金を見てみよう
資本金を長期で見ることで長期で成長してきたことを確認できる。

利益剰余金は

リーマンショック前の2008年3月 7,120億円

2019年3月期 1兆7000億円

体力が全く違う

また、営業利益率10%以上で競争力の高さを表しており、
ちょっとの外部要因の変化の影響は吸収できるだろう。
足元がゆるぐことはない。

最近
配当利回りが高いから投資してたら、減配くらった~
って企業がいくつかあった・・・その企業の営業利益率は何パーセントだったかな?

”リーマンショック同様の事が起こったら減配するんじゃないの”
もちろん業績は悪化するだろう。
しかし、減配した当時と比べて体質が強化されている。
筋肉質の企業になっている!

筋肉は裏切らない!

株価自体は10年で10~20%程度の上昇にとどまるが
この10年で競争力を高め、企業の体質はかなり強固になっている。

一時的な業績悪化で配当を減配する可能性は低いのではないか
無配、というような判断はしないだろうと判断することができる。

また、一時的な業績悪化でも回復し、増配に戻すことも期待できる

グローバルで競争力の高い企業の配当利回りが4%?!
なんて魅力的と思ってしまう。

 

Q.社長が変わったら配当方針も変わるんじゃないの?

コマツには
コマツウェイがある
社長が変わろうと、企業がやるべきことは変わらない
という考え

”コマツウェイ”(ググってググって)

(コマツの宣伝してるみたいですが、お金は一切頂いていませんw
お金頂いたらもっともっと持ち上げますw ご連絡お待ちしております(違))

人に頼らない企業は強い

 

ほんの1例をご紹介させていただきました。

高配当利回り投資楽しんでください

2019年12月6日コラム

Posted by ono